夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

都知事選・都政を浄化できそうな立候補のひとりを教示され、無力な都民の私、やがて真摯に思いを重ねて・・。

2016-07-28 15:34:43 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
結婚前後5年を除き、都民のひとりとして、この地に66年ばかり過ごしている。

私は政治にも疎(うと)く、近現代史など歴史に興味あるひとりであり、
ここ20数年は、塩野七生、徳岡孝夫、櫻井よしこ、中西輝政などの各氏を読み、
根幹の私の思想は、塩野七生さんの真似事をすれば、現実的理想主義である、と思ったりしている。

そして政治家は権力と重責が収集するので、一般社会人より遥かに言動が注視され、功罪も追及される人であり、
在任中に功績が7割、罪悪が3割で有ったら、十二分に責務を果たした、と私は評価している。

そして私は25歳の頃から、自民党に投票をしてきた。

やがて2009年(平成21年)8月30日、第45回衆院選に於いて、
自民党が歴史的惨敗となり、民主党に政権が移行した時でも、
私は自民党の国家議員の諸兄諸姉の低落した言動に嘆きながらも、自民党に投票してきたひとりである。

こうして私は自民党を信愛してきたひとりであるが、今回の都知事選が実施されるが、
私は戸惑いながら、思案を重ねてきた・・。
            

私は新聞、雑誌、ネットでニュースを読んだり、テレビでニュースを視聴してきたが、
何かしら自民党の都知事の公認候補は、自民党本部ではなく、東京都連が決めると知り、
東京都連の会長は石原伸晃さんであるが、幹事長の内田茂さんが、実質の公認権を持っている、
と学んだりしてきた。

こうした中、東京都議会議員をはじめ、更に東京都選出の国会議員の公認権も、
幹事長である内田茂さんが、指示していると知ったりした。

東京都選出の国会議員は、選挙の時は都議会議員の多大な協力を得て、当選できることが圧倒的に多く、
こうした関係で、東京都連の幹事長の内田茂さんが、都政、そして国政の東京都選出の国会議員まで、
多大な権力を収集していると学んだりした。

そして内田茂さんは、幹事長のポストに2005年以来、10年以上もされながら勢力を拡大し、
都知事が交代したとしても、今でも継続している。

過ぎし日、舛添都知事が辞任された時は、都議会は与党の自民党(56人)と公明党(23人)の議員が圧倒的が多く、
内田茂さんは、都政、そして国政の東京地区のゴットファザーだねぇ、と悪しき妄想を重ねたりしてきた・・。
            

今回、都知事選に立候補の有力者として、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する前岩手県知事の増田寛也元総務相(64歳)、
野党統一候補として擁立されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76歳)とされている。

こうした中で、自民党では分裂し、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する増田寛也元総務相(64歳)の戦いとなり、私は困苦したりしてきた。

そして自民党の東京都連が増田寛也さんの擁立を正式に決めた7月11日、
所属議員あてに出した文書を私は新聞で知ったりした。

「各級議員(親族等含む)が非推薦の候補を応援した場合は、
党則並びに都連規約、賞罰規定に基づき、除名等の処分の対象になります」などとして
親族の行為も処分の対象に含めるという異例の内容だった。

私はこれを読んで、北朝鮮の独裁体制の最高指導者の金正恩が発令した文書のようだ、
と動顛して、東京都連に失望した。

或いは7月26日、都連会長の石原伸晃さんが、党本部で開いた都連会合で、
立候補している小池百合子元防衛相について、
「今日をもって小池氏は自民党の人間ではない。私はこのように思っている」と公言した。

私は園児のような発言に、相変わらずお坊ちゃんの言動にあきれ果てて、
父上のお陰で国会議員になれた癖に、困ったもんだ、と苦笑したりしてきた。
            

この間も私は、都民の有権者のひとりとして、都知事に立候補された方たちを、
東京都選挙管理委員会が発行する新聞のような大きさの『東京都知事選挙選挙公報』を精読してきた。

或いはテレビのニュースを視聴したり、購読している新聞、月間総合雑誌などを読んだりし、
ときおりネットで数多くの記事を読んだりしている。

こうした中で、昨日の夕方、ネットで【 小池氏が都知事になったら、何をすべきか 】と見出しを見て、
小池百合子さんを支援される方の寄稿文かしら、と思ったりしたが、
読みに連れて、真摯に都政を浄化させる内容と感じ、最後まで精読し、感銘させられた。

この記事は、私が初めて知る【NewsPicks】に於いて、
慶応義塾大学総合政策学部教授・上山信一(うえやま・しんいち)さんが、
NewsPicks編集長の佐々木紀彦より、インタビューされる形式の記事であった。

7月27日に配信され、無断ながら転載させて頂く。
            
《・・
☆橋下・大阪改革のブレーンが語る「東京改革プラン」

東京は今、改革期を迎えている。
では、どんな改革をどう進めればいいのか。

その質問をぶつける、ベストな人物が“改革請負人”として知られる上山信一・慶応義塾大学教授だ。
上山氏は、運輸省、マッキンゼーの共同経営者を経て、
過去10年、ブレーンとして、大阪府・大阪市の改革に携わってきた。

新・都知事がやるべき改革、改革のためのゲームプラン、各候補者の評価、
橋下知事に学ぶ改革のリーダーシップ、東京のポテンシャルなどについて聞いた


上山信一(うえやま・しんいち) 慶応義塾大学総合政策学部教授/大阪府・市特別顧問
1957年大阪市生まれ。京都大学法学部、プリンストン大学大学院(公共経営学修士)。
運輸省、マッキンゼー(共同経営者)、米ジョージタウン大学研究教授等を経て現職。
            

☆増田氏と鳥越氏の評価

──各候補者に対する評価を教えてください。
「情報公開」「財政問題」「五輪問題」について、いちばん期待できる候補者は誰でしょうか。


今回の選挙は、意外と良い選挙だと思う。主要な候補者は3人とも意外といいと思う。

増田寛也さんは、絵に書いたような、極めて良心的な官僚。
ちょっとウィンドウズ95のような感じもするが、国士官僚のDNAを持った人物だ。

ただし、五輪の費用見直しなどの改革を進めるのは、増田さんでは無理だろう。
とても優しく、いい人なので、自公の背後にいる各種団体の既得権益を温存せざるを得ないのではないか。

おそらく、下から上がってくる改革案を採用していくという点では改革派だが、
自分から提案したり、下からの提案をはねつけたりして、
「もっとこうしろ」「ゼロから作りなおせ」と要求するタイプではないだろう。

増田さんが知事になった場合、無難に森さんとオリンピックをやり、
その後、赤字で、みんなで泣くというシナリオになる可能性がある。


鳥越さんは、正義派のジャーナリストという印象で好感は持っているが、やはり向いていないと思う。
(建築家の)黒川紀章さんの出馬と同じで、「都知事をやってみたかったんだね」という感じがする。
今の年齢だと、任期途中で辞めてしまうリスクもある。
            

──「情報公開」を進めるという点で、ジャーナリストの鳥越さんが向いている面はありますか?

基本的に、役所に情報を公開させるノウハウは、ジャーナリストが情報を取りに行くノウハウとは違う。
役所の場合、予算の査定のときに、「全部、情報を出せ」というふうにやっていかないとダメ。
要するに、膨大な情報を系統的に、どんどん出させないといけない。

鳥越さんでも、細かい、飛び道具的な情報公開は、できると思う。
ただし、本当の闇というのは、公共事業などの巨額なお金の動きだ。
これらの情報はすべてが、不正ではなくグレー。
役所に関する知識も含めて、高い質問力が必要になる。
            

☆小池氏に期待する理由

──では、小池さんに対する評価はどうですか?

小池さんは、適任でしょう。
まず女性知事であることの意味は、大きいと思う。
米国もヒラリー・クリントン氏が大統領になれば、ドイツも英国も韓国も女性がトップになる。
女性知事は、時代の流れに合っている。

そして、英語ができることも、五輪を迎える都市の都知事として、プラスに働く。

改革という点では、来年6月までの短期決戦だと思う。
情報公開と議会の浄化は、幸か不幸か短期決戦になる。

なぜ来年6月かと言うと、都議会議員の選挙があるので、
そこで知事を支持する勢力を作らないといけない。

都政は、都知事と都議会の二元代表制なので、議会に与党会派がいないと、改革を進めるのは難しい。

そして、来年6月の都議選以降は、五輪への準備で忙しくなるので、改革に時間を割くのが難しくなってしまう。
だからこそ、来年の6月までに、改革をやりきらないといけない。
            

改革を成功させるには、“相当な何か”がないと難しい。
たとえば、不祥事が起きると期待できる。

10年前、大阪市でも、職員の大きな不祥事があった。
メディアの注目が集まり、助役の大平さんが、私などを使っていろいろな改革をやった。

しかも、不祥事が枝葉末節なテーマだったのが、よかった。
「職員が手当をごまかしている」といった等身大の不祥事だったので、世論の関心がずっと続いた。
舛添さんに対するバッシングと同じ構造と言える。

今回も、外郭団体の天下り、福利厚生、議員報酬、政務調査費など情報公開で関心を引きながら、
来年6月まで持ちこたえ、都議選で実質的な小池新党をつくる。

新党の議員たちが議会で質問を始めたら、都庁はどんどん情報を提供し始めて、
いいサイクルに入っていくだろう。
これくらいの劇場型で小池さんが、都政を運営していったら面白い。

改革の過程では、怪文書が出たり、いろんな反発があるので、
リーダーは肝が座っていないといけないが、小池さんなら、やれるかもしれない。
            

小池さんに求められるのは、壊すところと、つくるところの両方だ。
そのためにも都知事は、8年間やったほうがいいかもしれない。

その後の都知事は、実務派であれば、誰でもいい。
増田さんのような人は適任だと思う。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

あくまでも政治は、多彩な施策などの目的を達成するための手段である、
と現実的理想主義の私は思ったりしている。

そして今回の記事で多々教示されて、都政はブラックスボックスが多いと称されている今日、
新知事のもとで、都政を浄化して頂きたい、と無力な私は念願している。

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