夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

人生の悩みは大きく4つ 人間関係もお金も、一気に解決する「秘策」、高齢者の私は学び、やがて微苦笑して・・。

2018-10-15 15:38:23 | ささやかな古稀からの思い

先程、愛読しているネットの【 NIKKEI STYLE 】を見ている中で、
『人生の悩みは大きく4つ 
     人間関係もお金も、一気に解決する「秘策」教えます』と見出し記事を見た。

私は2004年(平成16年)の秋に民間会社を定年退職するまで、何かと悪戦苦闘が多い人生航路で、
この後の年金生活は予測した以上に安楽に過ごして、14年生の身である。

しかしながら、この世には人それぞれ悩みもあり、
標題の『・・人生の悩みは大きく4つ 人間関係もお金も、一気に解決する「秘策」・・』、
まるで魔法の杖(つえ)のようなことなんかあるの・・と思いながら精読してしまった。

この記事は、日本ファシリテーション協会フェローの堀 公俊さんの寄稿文であり、
【 NIKKEI STYLE 】に2018年10月11日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・人生の悩みは大きく4つ 人間関係もお金も、一気に解決する「秘策」教えます
              

■どんな悩みでも解決してみせます!

私の職業は「組織コンサルタント」です。
人・組織・社会が抱える悩みの解決のお手伝いをする、いわば問題解決のプロフェッショナルです。

人生経験も社会経験も豊富ですし、幅広い人脈も持っています。
読書量もかなりのもので、自分の著作も海外を含め50冊に上ります。
どんな悩みでもたちどころに解決する自信があります。

嘘だと思うなら、試しにやってみせましょうか。

たとえば、皆さんの中に、なかなか痩せられなくて困っている人はいませんか。
私がとっておきの方法をお教えしましょう。

体に入るエネルギーの「入」を抑えて、「出」を増やせばいいんですよ。
まずは、何より食べないことです。
それが嫌なら、ガンガン運動することですね。

それでこの問題は解決がつきます。
嘘だと思ったら、ツベコベ言わずにやってみてください。必ず解決しますから。


そもそも、ベテランの占師によると、人生の悩みは4つに集約されるそうです。
(1)人間関係
(2)お金
(3)健康
(4)将来です。


(1)人間関係に悩む方、相手と別れられないなら、相手に合わすしかありませんね。

(2)お金は死ぬほど働くか一発事業で当てるか。それが無理なら節約でしょう。

(3)健康の話は、よくなるなら医者、ならないならカウンセラーのお世話になるしかありません。

(4)将来の話は、悩む暇があったら、何かアクションを起こすほうが早いですよ。


どうですか、これですべての問題が解決できませんか?

              

■「やるべきこと」より「やりたいこと」を

もちろん、これは悪い冗談です。
これでは問題は解決しません。

解決策を実行するのは生身の人間であり、やるべきことが分かっていても、
「できない」、「やりたくない」ということがあるからです。
いくら明快な解決策があっても、誰も何もやらなければ、何の成果にも結びつきません。


つまり、なぜ問題が解決しないかといえば、解決策を実行しないからです。
アイデアもさることながら、モチベーションに問題の本質があるのです。

であれば、「やるべきこと」ではなく、「やりたいこと」を見つけ出そう。
それが「ポジティブ・アプローチ」の基本の考え方です。


問題解決というと、完全な解決策を求めるあまり、
どうしても「やるべきこと」や「やらねばならぬこと」を
「やらなければいけない」と思ってしまいます。

英語で言えば、ShouldやMustに当たります。


ところが、そのせいでやる気にならなかったり、やるのを諦めたりしたのでは、
何の解決にもなりません。

完全な解決を求めて何もやらないよりは、
「やりたいこと」、「やれること」を着実に進めたほうが、はるかに得です。
そう考えて、Will、Canを探そうというのが、ポジティブ・アプローチです。

特に、人の意欲や行動が問題になっているときに効果的です。

              

■自分の経験に勝る資源はない

では、実際にどうやって問題を解決していくのか。分かりやすいやり方を一つ紹介しましょう。
先ほど述べた「なかなか痩せられない」という悩みを例にして。


まずは、解決したい問題を定義します。
「痩せられない」ではなく「痩せたい」とポジティブ(肯定的)に表現します。
そうしないと、どこに向かっていくのか、分からなくなります。

あわせて、どれくらい痩せればどんな効用(ベネフィット)があるのか、
理想のありたい姿を明らかにします。
そうすることで、問題解決の本当の意味を明らかにしていきながら、問題に取り組む気分を高めていきます。


次が最も大切なステップです。
おそらく本当に痩せたいと思っているのなら、今まで何もしなかったということは考えられません。
問題解決に取り組んだ過去や現在の事例があるはずです。

自分が持っていない外のものに解決を求めるから、苦しくなるのです。
そうではなく、既にあるものや自分の中に求めるようにしましょう。


なかでも経験は、一番の資源となります。
例外でも偶然でもよいので、何かうまくいったことはないか、
どうしてそのようなことができたのか、どんなささいなことでもよいので
過去の成功事例を集めて掘り下げていきます。

それは解決アイデアを考えるヒントになります。


その上で、現在の到達点を確認しておきます。
目指す姿を100点満点だとしたら、今はどれくらいできているか。
現状の到達点を明らかにします。

スケーリングと呼ぶ作業です。

              

■小さな変化が大きな変化を生み出す

仮に現状が60点だからといって、あと40点稼いで100点満点を目指したのでは、
初回に紹介したギャップ・アプローチになります。
そうではなく、あと1点でもよいから、目標に近づくためにできることを考えます。


ここでは実現性や効果は、一切考える必要はありません。
夢物語でも無責任でもよいので、ありとあらゆる手を考えます。

思いつかないなら、何でもできるとしたらどんなことが起こるか、
一切の制約を取り払って考えます。
これをミラクルクエスチョンと呼びます。

あるいは、仲間を呼んでブレーンストーミングしてもらうのも手です。
他人の経験が生かせると同時に、「できない」という思い込みを打ち破ってくれるからです。


そうやって集まった選択肢の中から、最後に実際の行動に移すものを選びます。
かといって、前回の合理的決定アプローチのように効率性や投資効果では選ばず、
「やりたいかどうか」、「できると思うかどうか」が唯一の基準となります。

一番しっくりくるものを選び、具体的なアクションプランに落とし込みます。
もちろん、これで思う通りに痩せられるわけではありません。
問題は完全には片づきませんが、解決に向けて着実に一歩前に進められます。


小さな変化は、大きな変化を生み出すキッカケになり、
何もしないよりは、状況を変化させることが大切です。

そうやって少しずつ歩を前に進めていけば、いつかは大きな目標を達成できるかもしれません。
そうやってポジティブに考えて進むのがこのやり方です。

              

■うまくいったことを愚直に続けよう

ポジティブ・アプローチでは、「なぜ?」を考えるのはご法度です。
できない理由よりも、できることを考えます。

うまくいかない原因よりも、うまくいった事例を探します。
何が足らないかではなく、どうすれば達成できるかに集中するようにします。


順調に進んでいることは、いじらないことです。
余計なことをせず、そのまま置いておきましょう。

下手にいじると、せっかく順調にコトが運んでいるのに、かえっておかしくなるかもしれません。


その上で、うまくいったことを探して、とりあえず繰り返してみましょう。
それなら、新たなアイデアも要らず、確実に成果も得られ、やる気も高まります。

どんなささいなことでもよいから、うまくいったことを探して繰り返せば、
いずれ大きな成功に近づく源となります。


逆に、うまくいかなかったなら、違うことをすべきです。
うまくいかないことを、「もっと頑張れば」、「次こそは」と繰り返すのは、愚の骨頂です。

同じやり方から違う結果は生まれてこず、それをガンバリズムでどうにかしようとするから
難行苦行になるわけです。


うまくいかないことは、あっさりとやめてしまいましょう。
その上で、何か違うことや、新しいことをやってみましょう。

うまくいかないことを繰り返すくらいなら、何でもよいから変えてみる。
数撃てば当たるで、そのうちうまくいくことが見つかるはずです。


いかがですか。
案外、ポジティブ・アプローチって合理的な考え方だと思いませんか。

なかなか解決できない問題で悩んでいたら、ぜひだまされたと思ってやってみてください。
占いなんかに大枚を払うよりも、よほどマシだと思いますよ。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
              

記事を読み終わった後、人生の人間関係、お金、健康、将来の難題を
一刀両断のように明記されても、それぞれ人は悩むことが多いですょ・・と微苦笑してしまった。

私の知人で、子供が家を建てる資金、孫の教育資金などを援助し過ぎて、
肝心の年金生活に困苦したりしている。

或いは私が現役時代に、知人がリストラに遭遇して、会社をやめて、
やがて収入が下がり貯蓄を切り崩して生活し、お気の毒にも何とか生活されている御方がいる。

そして私の知人のひとりには、大病でここ6年入退院を余儀なくされて、
不安な思いで過ごされている御方もいる。

私の場合はプラス思考であるが、いつの日にか介護・要となり、やがて予測した以上に永がらえぱ、
老後の資金が大丈夫かしら、と不安になる時もある。

人は誰しも大なり小なり悩みをいだいて、人生を過ごされているのだから、
今回のように一刀両断のように解決できないのが、人間だよなぁ・・と私は微苦笑したりしている。

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