先程、朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.】を見ている中、
【 「75歳」が老化の節目!? 超高齢化社会で変わる病気の常識 】と見出しを見てしまった。
私は東京の調布市に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして私は、殆ど毎日のように自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを殆ど毎日のように歩いている。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
このような私は、過ぎし2年前に御近所の同世代の男性の知人が、「脳梗塞」で突然に亡くなり、
私は呆然としながら、御通夜に参列したりしてきた。
こうした体験もあり、私は生かして下されれば、来年の誕生日は75歳になるが、
今回の標題、「75歳」が老化の節目!?、やはり気になるので、精読してしまった・・。
この記事の原文は、『週刊朝日』の2018年6月8日号に掲載された記事のひとつであり、
関連のネットの【AERA dot.】に6月5日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・「75歳」が老化の節目!? 超高齢化社会で変わる病気の常識
団塊の世代の約800万人が75歳以上となる「2025年問題」が目前だ。
今の高齢者は10年前と比べて、身体機能も知的能力も10歳若返っている。
しかし喜んでばかりもいられない。
機能がガクッと落ちる年齢があったのだ。
好評発売中の『差がつく70歳からの病気 サインと最新治療』より紹介する。
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差がつく70歳からの病気 サインと最新治療 朝日新聞出版
みなさんは知っているだろうか。
2017年に日本老年学会・日本老年医学会は、
75歳以上を「高齢者」、65歳以上74歳以下を「准高齢者」とする新たな定義を提言した。
これまで、高齢者は65歳以上とされてきた。
理由は、1956年にWHO(世界保健機関)が発表した
「65歳以上の人口が、全人口の7%を超えると高齢化社会とする」という見解がきっかけだ。
当時の日本人の平均寿命は、男性が64歳、女性が68歳。
つまり、平均寿命を超えた人は、みな高齢者だったのだ。
それから半世紀以上が経ち、日本人の平均寿命は
男性が80.98歳、女性が87.14歳(平成28年簡易生命表)と大きく延びた。
それだけでなく、肉体的にも元気な高齢者が増えている。
その実態を日本老年学会・日本老年医学会は、多くの科学的なデータをもとに検証。
現在の高齢者は10年前に比べ、身体の働きや知的能力が、5~10歳は若返っていると判断。
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65歳以上74歳以下の多くは、活発な社会活動が可能であるとして「准高齢者」に区分した。
健康な人には働いてもらって、本当の「高齢者」になる前の準備段階として
備えてほしいというメッセージといえる。
ただし、これは社会保障制度として、何歳で高齢者を区切るかとは別の問題で、
実際の高齢者の健康状態に関する客観的な事実だ。
東京都健康長寿医療センター名誉院長で骨粗鬆症財団理事長の折茂肇医師は、こう話す。
「みんなが長生きするようになった今、これまで常識とされていたことが
高齢者では通用しなくなっています。
これからは健康や病気について、考え方を変えていく必要があるのです」
加齢に伴い身体機能は落ちていき、老化により発症する病気も増えていくことは、
おおむね自明であろう。
ただしそこに、大きな境目が存在するとしたらどうだろうか。
「加齢とともに身体機能は、直線的に落ちていくと思われがちですが、
実際は、段階的にガクッと落ちていきます。
そこに節目(境目)があるのです。
高齢者は個人差が大きく一律には言えませんが、落ち方が直線的になると思われるのは、
大多数の調査で統計的にならした結果、そう見えるだけなのです」(折茂医師)
その節目が「75歳」だ。
骨粗鬆症を例に挙げると、75歳を境に骨折する部位が変わってくる。
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65~74歳で多いのは、
手首(橈骨[とうこつ])や肩から肘(ひじ)までの上腕骨、背骨(椎体)の骨折。
それが75歳以上になると、
太ももの付け根(大腿骨[だいたいこつ])の骨折が急増する。
これは、骨粗鬆症によって骨が弱くなり、加齢とともに骨折しやすくなることに加えて、
サルコペニアによる筋力の衰えが起こるからだ。
サルコペニアとは、ギリシャ語の「サルコ=筋肉」と「ペニア=減少」を組み合わせた言葉で、
筋肉量が減少してしまう状態をいう。
筋肉の減少速度は、75歳前後から急速になり、身体機能の低下も重なって、
転倒が起こりやすくなることが、大腿骨骨折の大きな原因といえる。
がんの年齢階級別罹患者数は、年齢とともに増え、75~79歳でピークとなる。
加齢・老化に伴って発症しやすくなる病気には、
がんのほか糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、動脈硬化性血管障害、
腰部脊柱管狭窄症、股関節やひざの変形性関節症など、枚挙にいとまがない。
長生きすることで臓器が衰え、それが要因となる病気も多い。
そのうえ高齢者は、それらの病気が併存する可能性も増えてくる。
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日本老年医学会で高齢者の生活習慣病管理ガイドライン作成ワーキンググループ委員長を務める
東京都健康長寿医療センター内科総括部長の荒木厚医師はこう指摘する。
「75歳以上の人には、未満の人とは違った考え方で治療することが必要です。
75歳未満の人は病気で体調が悪くなっても、その原因を一つ治療すれば、
回復して社会復帰できる人が多いですが、
75歳以上の人の場合、複数の病気や心身の機能低下があるため、
治療した後でも、さらに生活機能が悪化し、要介護や死亡のリスクが高まります。
また、治療による副作用リスクが増すことや、からだに負担が大きいと治療ができないケースもあります」
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75歳が境界線! 病気リスクはこんなに変わる(週刊朝日 2018年6月8日号より)
75歳以上の人と一口に言っても、健康の度合いに大きなばらつきがあり、
元気に仕事や運動をしている人もいれば、要介護状態の人もいる。
健康と要介護の中間で、加齢に伴い心身の活力が低下し、ストレスも重なって
生活機能が障害されて、要介護や死亡に陥りやすい状態を「フレイル」という。
具体的には、歩く速度や身体活動が低下したような人が、フレイルだ。
健康の度合いに、ばらつきがある75歳以上の人をフレイルという観点でみることにより、
治療成績、薬物の有害作用、予後などを予測することができるという。(本誌・杉村健)・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
記事を読み終えた後、平均として74歳まで、そして75歳になれば、
心身共に大幅に変貌することを学んだりした・・。
私は、健康上の問題で日常生活が制限されずに、行動できる健康寿命は、
男性72.14歳、女性74.79歳と学んできた。
そして平均寿命と健康寿命との差は、男性8.84 年、女性12.35 年
(厚生労働省平成30年「健康日本21推進専門員会」資料)、と公表されている。
そして亡くなるまでの日常生活に制限されるこの期間、
それぞれ多くの御方が自助努力をされ、何とか人に頼よる介護・要の期間をできる限りないように願い、
平均寿命=健康寿命を目標に、日々を過ごされている御方が多いと思われる。
その上、高齢者自身の意欲と医療の更なる向上で、平均寿命が数年伸びる中、
多くの御方が心身溌溂とした晩年期を願い、私自身も念願したりしている。
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。
或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらくねぇ・・、と私は笑いながら逢ったりして、
日中はコーヒー、夕暮れからはビールか水割りのウィスキーを飲みながら、談笑をしたりしている。
ときおり国内旅行は私たち夫婦の共通趣味のひとつで、幾たびか遊学を重ねてきたが、
旅先でも、私は食事処、ロビーなどて隣席した見知らぬ方でも、話しかけて談笑したりしている。
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
このように私は、何かとプラス思考の単細胞の身なので、もしかしたら80歳までは、
足腰は衰えても駅前までの徒歩15分、これまでのように歩いて買物をしたい、
と秘かに念願したりしている。