私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の身であるが、
私達夫婦は子供に恵まれなかったので、2人だけの家庭で古びた一軒屋に住んでいる。
私は2006(平成14)年の秋に民間会社を定年退職し、予定通り直ちに年金生活に入った。
私が最初に配慮したことは、
家内の従来の専業主婦の日常のペース、ささやかな憩(いこ)いひとときなどの過ごし方を考えて、
私は独りで外出して、散策をしたりしながら季節のうつろいを受容したり、
本屋、古本屋に寄ったりしていた。
もとより家内は料理、洗濯、掃除などがあり、
私の現役時代小庭の手入れをするぐらいであったので、
せめて退職後は日常の買物ぐらいと思い立ち、私は買物の担当となったのである。
それでも少し引け目を感じて、家内の茶坊主に専念したりした。
私は定年後は日の出と共に起床するのをモットーとして、
殆ど起きだして、煎茶を飲みながら新聞の朝刊を読んだり、NHKのニュースを視聴したりしている。
そして家内が目覚める頃になれば、
コーヒーを指定されたマグカップを2階の寝室まで運び、
布団の枕元に置いたりし、
『今日は良いお天気になりそう・・』
と私は朝の挨拶代わりに家内に言ったりしている。
そして日中のひととき、コーヒーを5回ぐらい入れたりしている。
私の日常の多くは、買物、散策する以外は、
小説、随筆、ノンフェクション、月刊雑誌などの読むことが圧倒的に多い。
ときたま本棚の外れにある映画棚のビデオ、DVDを取り出して、居間で観賞したり、
音楽棚からカセット、CD、DVDを取り出して聴くことがある。
テレビに関して、ニュース、天気情報、ときおりドキュメンタリーの番組を視聴する程度であり、
テレビドラマは殆ど見ない。
そして、家内との共通趣味の国内旅行は、ときおり出かけたりしている。
このような年金生活を過ごして、今年の秋に早くも丸7年が過ぎて、
8年生に進級したのである。
最初の頃は、コーヒーの入れるたびの分量が不安定だと、
あとで『真心(まごころ)がこもっていない・・』
と呟(つぶや)くように私に言うのである。
家内の飲むコーヒーといっても、ゴールド・ブレンドのインスタント・コーヒーであり、
ミルクは粉末のブライトを入れるだけである。
私は殆ど煎茶の濃い目を愛飲しているが、ときたまコーヒーを飲むときは、
ゴールド・ブレンドを濃いめにして、少しばかり砂糖を入れたのを飲んでいる。
こうした結果、家内のコーヒーを入れる時は少しばかり創意工夫し、
午前10時、午後の3時の時間帯は通常量、食後の時間帯は少し濃いめとして、
何とか及第点を貰っているのである。
一昨日の深夜、私は居間で本を読み、12時過ぎなったので、
2階の寝室の布団にもぐり込んだ後、
隣に寝ていた家内が目覚めて、私の方に腕を伸びて、
『コーヒーを飲みたいわ・・』
と家内は私に言うのである。
深夜のコーヒーの依頼は初めてあり、私は暖かな布団を抜け出して、
一階の寒い台所でコーヒーを淹れて、茶坊主の深夜便となったのである。
昨夜は家内がいつものように寝ていたが、
私は布団もぐり寝ようとしたら、
『少し風邪気味みたい・・』
と家内は目覚めながら言ったのである。
そして私は起き上がり、
『いつもの風邪薬とお水でいい・・?』
と私は家内に訊(たず)ねた後、寒い居間と台所に寄った後、深夜の宅配便となったりしたのである。
このような平素の年金生活を過ごしているが、多くのご家庭はどのようになさっているか、
もとより私は解らなく、微苦笑ばかり重ねたりしている。
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私達夫婦は子供に恵まれなかったので、2人だけの家庭で古びた一軒屋に住んでいる。
私は2006(平成14)年の秋に民間会社を定年退職し、予定通り直ちに年金生活に入った。
私が最初に配慮したことは、
家内の従来の専業主婦の日常のペース、ささやかな憩(いこ)いひとときなどの過ごし方を考えて、
私は独りで外出して、散策をしたりしながら季節のうつろいを受容したり、
本屋、古本屋に寄ったりしていた。
もとより家内は料理、洗濯、掃除などがあり、
私の現役時代小庭の手入れをするぐらいであったので、
せめて退職後は日常の買物ぐらいと思い立ち、私は買物の担当となったのである。
それでも少し引け目を感じて、家内の茶坊主に専念したりした。
私は定年後は日の出と共に起床するのをモットーとして、
殆ど起きだして、煎茶を飲みながら新聞の朝刊を読んだり、NHKのニュースを視聴したりしている。
そして家内が目覚める頃になれば、
コーヒーを指定されたマグカップを2階の寝室まで運び、
布団の枕元に置いたりし、
『今日は良いお天気になりそう・・』
と私は朝の挨拶代わりに家内に言ったりしている。
そして日中のひととき、コーヒーを5回ぐらい入れたりしている。
私の日常の多くは、買物、散策する以外は、
小説、随筆、ノンフェクション、月刊雑誌などの読むことが圧倒的に多い。
ときたま本棚の外れにある映画棚のビデオ、DVDを取り出して、居間で観賞したり、
音楽棚からカセット、CD、DVDを取り出して聴くことがある。
テレビに関して、ニュース、天気情報、ときおりドキュメンタリーの番組を視聴する程度であり、
テレビドラマは殆ど見ない。
そして、家内との共通趣味の国内旅行は、ときおり出かけたりしている。
このような年金生活を過ごして、今年の秋に早くも丸7年が過ぎて、
8年生に進級したのである。
最初の頃は、コーヒーの入れるたびの分量が不安定だと、
あとで『真心(まごころ)がこもっていない・・』
と呟(つぶや)くように私に言うのである。
家内の飲むコーヒーといっても、ゴールド・ブレンドのインスタント・コーヒーであり、
ミルクは粉末のブライトを入れるだけである。
私は殆ど煎茶の濃い目を愛飲しているが、ときたまコーヒーを飲むときは、
ゴールド・ブレンドを濃いめにして、少しばかり砂糖を入れたのを飲んでいる。
こうした結果、家内のコーヒーを入れる時は少しばかり創意工夫し、
午前10時、午後の3時の時間帯は通常量、食後の時間帯は少し濃いめとして、
何とか及第点を貰っているのである。
一昨日の深夜、私は居間で本を読み、12時過ぎなったので、
2階の寝室の布団にもぐり込んだ後、
隣に寝ていた家内が目覚めて、私の方に腕を伸びて、
『コーヒーを飲みたいわ・・』
と家内は私に言うのである。
深夜のコーヒーの依頼は初めてあり、私は暖かな布団を抜け出して、
一階の寒い台所でコーヒーを淹れて、茶坊主の深夜便となったのである。
昨夜は家内がいつものように寝ていたが、
私は布団もぐり寝ようとしたら、
『少し風邪気味みたい・・』
と家内は目覚めながら言ったのである。
そして私は起き上がり、
『いつもの風邪薬とお水でいい・・?』
と私は家内に訊(たず)ねた後、寒い居間と台所に寄った後、深夜の宅配便となったりしたのである。
このような平素の年金生活を過ごしているが、多くのご家庭はどのようになさっているか、
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