![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20250213-00000014-giz-000-1-view.jpg?pri=l&w=640&h=426&exp=10800)
便利な「使える」テクノロジーに頼り過ぎた結果、
自分が使えない存在になってしまうかもしれないという皮肉・・・。
いつの日か、人工知能(AI)が、人間を時代遅れで、不要な存在にするかもしれません。
でも、それはAIが超進化して、完璧にタスクをこなすようになって人間の仕事をすべて奪う、
みたいな話じゃありません。
むしろ逆で、不完全なAIに頼りすぎた結果、
私たち自身の能力が、衰えてしまう可能性があるそうなんです。
☆AIに依存すると人間が批判的思考を失う傾向
Microsoft(マイクロソフト)と
カーネギーメロン大学の研究者が発表した最新の研究結果によると、
人間がAIツールを使えば使うほど、批判的思考を行なう機会が減って、
いざ必要なときに、その力を発揮しにくくなることが明らかになりました。
研究者たちは、情報やデータを扱う仕事をしている 319人のナレッジワーカーを対象に、
職場での生成AIツールの使い方について調査を実施しました。
具体的には、どんなタスクをこなして、
AIをどう活用したか、AIの実力をどれくらい信頼しているか、
AIの出力を評価する自信はあるか、
AIなしで同じタスクをこなせる自信がどの程度あるかなどについて、
自己申告してもらったそうです。
そして、研究を進めるうちにある興味深いパターンが、浮かび上がってきたといいます。
それは、「AIの能力を信頼すればするほど、自分で考える作業を手放しがちになる」
という自覚を持つようになること。
参加者は、AIツールを使うことで「批判的思考を発揮した」と感じている一方で、
実際には検証することなく、テクノロジーに過度に依存している可能性があるそうです。
☆AIを疑ってるうちは大丈夫ぽい
この傾向は、リスクの低い単純なタスクにおいて特に顕著で、
使い手は批判的に考えなくなりがちなのだとか。
単純作業に対して、集中力を失うのは人間の性(さが)かもしれませんが、
長期的に見ると、AIへの依存が進むことで、
自力での問題解決能力が低下する恐れがある、と研究者は警告しています。
一方で、「AIの能力、ちょっと怪しいかも?」と思っている人たちは、
むしろ批判的思考を活用していたそうです。
その結果、AIの回答をちゃんと評価して、
自分自身が改善する能力に対する自信も高まる傾向が見られたとのこと。
☆AIに依存しすぎると思考の多様性を失う
今回の研究ではもうひとつ、生成AIツールを利用できる人は、
「同じタスクの結果が、多様性を失って、より画一的になる」
という興味深い発見がありました。
AIは無限のアイデア製造機ではなく、
学習したデータの範囲内でしか機能しないため、
AIに依存すればするほど、回答が似たり寄ったりになってしまうわけです。
研究者たちは、この多様性の欠如を使い手の「批判的思考力の低下」と
解釈できると研究の中で言及しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/73/5243b433baa5c18ca654b02d7bb11eea.jpg)
☆作業をアウトソースしても思考をアウトソースしちゃダメ
この研究は、AIが効率を上げること自体は、否定していませんが、
そのために払うことになる代償について、警鐘を鳴らしています。
AIに頼りすぎると、人間は特定のタスクをこなし続けることで、
培ってきた筋肉記憶(体が自動的に動くくらい身についた技能)を失い始めます。
そして、タスクそのものだけでなく、
タスクに必要な批判的思考すらも、AIにアウトソースし始める傾向があるといいます。
そんなわけで、もしもAIに取って代わられることを心配しながら、
AIに依存して、批判的に考える力を放棄してしまっているのだとしたら、
それはまさに自己達成的予言を生み出しているのかもしれませんね。
Kenji P. Miyajima ・・》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
今回、《・・AIに依存するほど、批判的思考ができなくなるかもしれない・・》、
具体的に解説して下さり、80歳の私は多々教示されたりした・。
確認したい質問事項を音声入力で言えば、
直ちに、音声で優しく応答して下さる・・。
もとより家内のあらゆる
たまたま私が近くにいて、聴こえくるが、的外れの応答はなく、
殆ど的確に応答している・・。
このような事態に、この人工知能(AI)の背景には、
あらゆる考えられる多彩なことを、質疑応答を学習させて、蓄積させ、
もとより膨大な記憶領域より稼働している・・とボンヤリながら、
私は思い馳せたりした・・。
たとえばパソコンで検索して、いくつかの回答を見たりして、
この中から、私は判断して、この回答が近いかしら・・
やがて適切だと思うことを、自身で解答を導かす・・。
このような思考回路が、つたない私の脳が稼働している・・。
このようなことを思い浮かれれば、
確かに、AIの能力を信頼すればするほど、自分で考える作業を手放しがちになる、
AIに依存するほど、批判的思考ができなくなるかもしれない、
このような傾向になるよなぁ・・と微苦笑したりした。
飛躍すれば、
情報のソースが家族、友人、隣近所の噂や学校出教わることから、時代とともに新聞記事、テレビニュースなど多様になりました。そこにSNSなどのネット情報が加わり、今さらにAIというツールが加わったということです。
危険なのはテレビとかSNSとかAIとか、そういうメディア、ツールなのではありません。私たち自身に、自分で考える習慣がなくなることです。時代が変われど、それは昔から引き続き変わらないことなのです。
>批判的思考が衰える条件は、我々が子供の頃から身のまわりに沢山ありました。
>それこそ学校で教える先生のことばを鵜呑みにして疑わないことも、
>教科書に書いてあることをまる暗記することもそうです。
>情報のソースが家族、友人、隣近所の噂や学校出教わることから、
>時代とともに新聞記事、テレビニュースなど多様になりました。
>そこにSNSなどのネット情報が加わり、今さらにAIというツールが加わったということです。
>危険なのはテレビとかSNSとかAIとか、そういうメディア、ツールなのではありません。
>私たち自身に、自分で考える習慣がなくなることです。
>時代が変われど、それは昔から引き続き変わらないことなのです。
貴兄より、私でも判りやすい正鵠な論評を頂き、
多々教示させられた次第です。
三寒四温の時節、貴兄も程々に御自愛され、お過ごしして下さい。
コメントとありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。