1よりの続きとなります。
11月25日を皮切りに、アメーバカスタマーサービスのご担当者様からは
12月15日までのやりとりで5通のメールをいただきました。
結論から言うと、被害者である当方の個人情報を開示しないかぎり、
問題となっている盗用ブログの記事は削除できない、
というのがアメーバさん側の回答でした。
順を追って説明します。
<1> 11月25日に届いた1通目のメールでは、まず、謝罪のお言葉とともに、
著作権の侵害があった場合に可能なアメーバさん側の対応について
書かれていました。
【著作権侵害について】
著作権侵害などの権利侵害行為による削除要請につきまして、
弊社はプロバイダ責任制限法に
基づき対処させていただいております。恐れ入りますが著作権者からのご指摘である事が
正式に確認できずにおりますので、
ご指摘の箇所を即時的に削除する事ができません。
そのため現時点では以下の対応が可能となりますがいかがでしょうか。
ご検討いただいた上、ご指示ください。1.弊社に削除依頼が届いた旨をブログ管理者に通知する。
(但し、強制的に該当箇所を削除することはできません)
2.著作権者からの削除依頼であることを確認するため、プロバイダ
責任制限法 に基づく書簡による削除手続きをちょうだいする
このメールをいただいたのはちょうど四国旅行の最中で、パソコンが使えなかった
ので、携帯を通じて、返信へのお礼と、旅行から帰ったらすぐこちらから
あらためてご回答を申し上げる旨、メールしました。
<2>それに対して了解の旨をいただいたのが、アメーバさん側からの2通目
のメールです。
旅行から戻った私は、まずは上のメールの「1.」盗用ブログ管理者への
削除依頼をお願いし、さらに「2.」の内容について詳しく教えていただくよう
お訊ねしました。このメールを送ったのが、11月28日。
<3>11月29日、アメーバさん側から3通目のメールをいただきました。
それでは、ブログ管理者に対し
24記事について確認通知を実施させていただきます。
このような場合、メール確認、修正手続き期間として
7日間の期限を設けております。
期間終了後、結果についてご案内させていただきます。
さらに、「プロバイダ責任制限法に基づく削除請求」について詳しく記載されて
いるページへのご案内がありました。
削除請求(送信防止措置の申出)について
http://helps.ameba.jp/faq/others/delete_info/post_533.html
これによりますと、削除請求をするにあたっては、「侵害情報の通知書
送信防止措置依頼書」のフォーマットをダウンロードして必要事項を記入し、
アメーバさんに郵送する、となっています。
それはいいのですが、その下を読んで目が点になりました。
ご郵送いただく際には、申請書に、以下の書類を添付してください
【個人の方】
- 押印と同じ印影の3ヶ月以内の印鑑登録証明書
- 住民票、パスポート、運転免許証、保険証等の、ご本人様であることを証明できる公的書類の写し
免許証やパスポートなどの写しに加えて、印鑑登録証明書まで添付しないと
削除請求をすることはできない……。
個人情報をバリバリに開示しろという話ですね。こちらが被害者なのに……。
その後、1週間を過ぎてもご連絡がなかったので、12月10日にその後の進展を
お訊ねするメールを送りました(盗用サイトの記事はもちろんまだ削除されて
いませんでした)。
アメーバカスタマーサービスご担当者様
こんにちは。
盗用サイトへの確認通知手続きのご手配、ありがとうございました。
前回メールをいただいてから11日が経過しましたが、
その後の進展はどのようになっておりますでしょうか?
もし当該サイトの運営者から応答がないようでしたら、24記事について
削除をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
「プロバイダ責任制限法に基づく削除請求」の要件、拝読しました。
被害者であるにもかかわらず、個人情報を明らかにし
――さらに印鑑登録証明書を発行するなどの費用と時間をかけ
――なくては削除していただけないというのは理不尽に思えて
しまいます。
御社の誠実なご対応を望みます。
私としては、「ブログぱくりにあっています。」や「ブログの盗用問題について・1」
などの記事を読んでいただければ、盗用の事実は明らかだし、削除請求をして
いる人間が『みにの夢色探索』の管理人であることもおわかりいただけるはず、
と思っていたので、個人情報を開示することに納得がいかなかったのです。
<4>しかし、12月13日にいただいた4通目のメールでは、
アメーバカスタマーサービスです。
ご案内遅くなりまして大変申し訳ございません。
ご指摘のブログ管理者に対し、確認を行いましたが
期日までに管理者側での対処がなされませんでした。
つきましては、ご案内しておりました
プロバイダ責任制限法に基づく削除要請手続きをお願いする運びとなります。
とあって、削除要請にはあくまで上に書かれていたような書類が必要とのこと。
やはり、プロバイダ責任制限法の壁は厚いのか……。
しかし、私としてはまだ望みはあると思っていました。というのは、今回の
盗用問題に気づいた時点で、他にも同じようなケースがあるかもしれないと
調べたところ、同様にアメーバブログに盗用に遭われたブログ運営者の方の
記事を拝読し、その方が結局、上にあるような「削除請求」の手続きをすることなく、
アメーバさん側に盗用記事を削除してもらうのに成功した例があったからです。
そこで、アメーバさんに、その方と同じように対処していただくようお願いする
メールを差し上げました(12月14日)。
<5>翌12月15日、アメーバさんから5通目のメールをいただきました。
アメーバカスタマーサービスです。
お知らせ頂戴しております記事は、
2006年当時のものであり、現在、著作権侵害については
プロバイダ責任制限法が要求する手続きを遵守しての
対応とさせていただいております。
書面での請求以外にご用意可能なお手続きといたしましては、
再度、ブログ管理者に利用許諾の確認通知を行う事が可能ですが、
ブログ管理者側で対処がなされない場合には
引き続き強制的に削除を行うことはできません。
何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
うーん、プロバイダ責任制限法は2002年から施行されている法律なのですが、
アメーバさんとしては、2006年時点と現在とでは対応が異なると。
つまり、アメーバブログに記事を盗用された場合、盗用された被害者は、
個人情報を開示し、印鑑登録証明書の発行費などを負担しなければ、
記事を削除してもらえず泣き寝入りをするしかない、ということになります。
これがアメーバさんだけの対応なのか、他のプロバイダでも同じなのかどうかは
わかりません。が、正直、納得いきません。
くだんの盗用ブログについては、記事の削除もサイトの閉鎖もされないまま、
「ネット上の残念な現実」を物語るひとつの象徴、モニュメントととして
この先もずっとアメーバブログ上に放置され続けるのか……。
なお、アメーバさんからのメールの内容、および同じような問題への対応
についてですが。
1通目にいただいたメールに
※本メールに掲載されている内容の無断転載・転用を禁止します。
とありましたので、12月14日にこちらからお送りしたメールの最後に、
なお、弊ブログを応援してくださる皆様へのご報告と、
同じように盗用の被害に遭われている方の参考のために、
また弊ブログの真実性・信用性を保守するためにも、
御社からいただいたメールは弊ブログ上で公開させていただきます。
とお断りをしました。
これは、放置されたままの悪質な盗用サイトに対して私に唯一残された抵抗手段
でもあり、不本意ながらもモニュメントとしてアメーバブログ上にさらされている
私の記事たちへのいってみれば親心の発露でもあります。
すると、12月15日にいただいたアメーバさんからの最後のメールで、
なお、お困りの点についてそれぞれ
ご案内可能なお手続きが異なってまいりますため
アメーバからのご案内メール掲載は、ご遠慮くださいますと
幸いでございます。
とのご返事が。
えっ、同じようなケースなら、同じように対応するんじゃないの??
うがった見方をすれば、場合によっては「プロバイダ責任制限法が要求する
手続きを遵守」しないこともあったりするってこと??
それっていわゆるダブルスタンダードってやつじゃあ……???
なんて邪推も湧いてきてしまいます。
ということなので、アメーバブログから同じような被害に遭われた方のご参考
にはならないかもしれませんが、弊ブログの真実性・信用性のために
メールは一部引用および要約して紹介させていただきます。