「龍昇房」(リュウショウボウ)
最寄駅は蔵前。食べログによると、銀座の「御膳房」の立ち上げシェフを引き抜き、
2017年8月2日にオープンした新店。江蘇料理・四川料理を得意としているよう。
某日のディナーに2人で訪問してみました。
店頭のスタンドボードにはオープンキャンペーンとして料理長のおすすめもご紹介。
店内は明るくすっきり。客席は2階にもあるようですが、私達が指示を受けられたのは
1階片側ソファのテーブル席です。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:有り(醤油、酢、辣油)
その他:紙ナプキン、箸(箸箱内)、メニュー
着座後:業務用タオルおしぼり(直置き)
生ビールを注文後、グランドメニューを広げ、アラカルトチョイスの作戦会議。
椒麻鮮魚片(蒸し魚の山椒ソース掛け)@480
創作中華料理店で使うような細長い器に盛り付けて登場。
魚はレア感のあるお団子のようなねちっとした歯触りで
かけられたソースはネギの風味が圧勝、山椒の存在がわかりづらい。
もっと香り高くピリっとした味をイメージしていたので、ちょっと当てが外れたみたい。
ゴマ油を使い、塩味ベースですが、塩も薄すぎるように思えました。
蟹粉獅子頭(上海カニ味噌入り豚肉団子)@380
具材はチンゲン菜とシメジ。カニ味噌は団子の中に忍ばせるのではなく、頂に鎮座した状態です。
生姜が効き、獅子頭はふわほわっ。とろけ消えゆくような繊細さがあり、
この味で、このお値段なら大歓迎、注文は正解だったわ。幸福度が一気にあがりました。
火腿蘑菇湯菇(金華ハムとキノコの蒸しスープ)@680
お次もスープ。すると、急須でサーブ。なんと、具材が茶こしアミの中に入っているのです。
お店の方が最初の1杯を取り分けてくれました。おー!ちゃんとベースに鶏出汁を感じます。
土瓶蒸し的で面白味のあるプレゼン。店を身近に感じられた瞬間です。
茭白炒肉絲(豚肉とマコモタケの醤油味炒め)@580
ピーマン(赤・緑)が彩りを添え、肉はぷりっと。
強いインパクトはありませんが、醤油の角が立たないまろやかな味わいが、
クセのないマコモタケにしっかり馴染み優等生的な炒めです。
香菜無汁擔擔面(パクチー入りの汁なし担々麵)@880
サニーサイドアップの目玉焼きと香菜をトッピングした汁なし担々麵は、クラッシュナッツを
食感のアクセントに、山椒がビリリと効き、かん水入りのぶりぶり麺によく絡んでご機嫌な美味さ。
香菜とのマッチ力の高さは、唸らせるものがあり、クリーミーな黄身の目玉焼きも好相性で、
インドネシア料理っぽい魅力を搭載し、エスニックとのフュージョンを感じます。
個人の意見ですが、本場の四川の汁なし担々麵よりこちらの味の方が好きかも。
とても気に入りました。
酒は紹興酒3年@1,500×2を追加で注文。
会計は、1人当たり3,500円(百円未満四捨五入)。
ベタな街場中華とはひと味違う、感性の豊かさを根底に感じました。
龍昇房
東京都台東区鳥越2-1-9
TEL 050-5594-2150
営業時間/11:30~14:30 17:30~23:00(L.O)22:30
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-