純廣東料理「慶楽」(ケイラク) 再訪。
某日は、2階テーブル席を利用しての宴会仕様。
事前情報ではメニュー構成は前回同様というお話ですから、以前記録したものは
細かい記録を省きます。
なお料理は、大皿で供され、サーブ時にも詳細な説明はありませんから、
正確さに欠ける点はご容赦ください。
前菜拼盤(叉焼、皮蛋、煮豚、白切鶏、海蜇、猪肝、泡菜)
老舗の安心・安定感と、歴史の厚さを感じさせてくれる前菜たち。
今回クラゲはピリっと唐辛子を効かせて提供。
菜花炒牛肉
カリフラワーと牛肉の炒め。
歯触りを残すカリフラワーに、牛肉はふわふわで中華でしか味わえない素敵食感です。
燒賣(シュウマイ)
炒芙蓉蝦(エビトタマゴ)
こんもりと山をなす玉子は外側がちょっぴりきつね色で中は半熟状態でとろんとろん。
塩は最小限でエビのプリッとした歯触りをリズムに、たまごのしっとり
柔らかな質感と深いコクを楽しむシンプルにして作り手の技量が伝わる1品です。
腐乳炒生菜
中国の発酵食品、腐乳を調味料として使用した炒め。若干、塩はきつめですが
発酵系のコクが味に深みをつけているので、旨みもたっぷりです。
鹹魚肉餅(シオザカナトヒキニクノムシモノ)
塩漬け干し魚と針生姜を中央に据えたビッグな肉餅。
当店のものは醤油タレがかかっていませんから、この塩漬け干し魚の強い塩気と
独特の風味が味の中核を成し、食欲を刺激。
蒸し具合も申し分なく、前回より印象がアップしました。
肉絲炒麺(豚肉トモヤシヤキソバ)
縮れた茶色い細麺の上に、これでもかっと乗った豚肉とモヤシの炒めものは、
水溶き片栗粉であん状にまとめられ庶民派のルックス。
変わらずボソッと食感の麺ですが、今回は具材への味付けが薄いように思えましたので、
卓上の唐辛子の酢漬けを手もと活用し、味を自己調整しました。
雲吞(ワンタン)
醤油味のスープに刻みネギの浮かぶ伝統派スタイル。
海老と肉を抱き合わせた餡が包まれるぴろぴろの雲吞皮は、口に含むととろけ
消えゆくような繊細さでスープも昔懐かしい昭和のお醤油味。この正しさに感涙。
しかし、私の体調によるものでしょうか。前回1番気に入った雲吞ですが、
この日はやや醤油の味が勝ちすぎているようにも思えました。
さて、馬拉糕をデザートに期待していたのですが、今回は以上8品で終了。
基本に忠実な広東料理を日本人の舌に合うよう程よく融合させ、
単なる昭和な日式広東料理とは位置づけられない本物の凄みをもつ老舗店の味に
参加メンバーも大満足でした。
慶楽 (ケイラク)
東京都千代田区有楽町1-2-8 慶楽ビル
TEL 03-3580-1948
営業時間/月~金 11:30~15:00 17:00〜22:00
土・祝 11:30~15:00 17:00〜21:00
定休日 日曜日 -店舗情報「食べログ」より-
※お店の方々をはじめ、ご尽力頂いた幹事さんに感謝であります。