※画像は、市場魚介類図鑑からの転載です。 http://www.zukan-bouz.com
山形県の庄内地方では、アカメフグによる食中毒が発生しました。
新聞報道によれば、店主は、フグ調理の資格も知識も無かったようです。
夏、青イソメを餌に『白ギス』を狙っていますと、竿先に明確なアタリが
あり、急いでリールを巻き上げても、途中で何の手応えも無くなり、魚も
針も無くなっているという経験があります。
運良く釣り上げると、ハリスを中心にフグが一回転して地面にポトリ。
内陸育ちの私は、このフグを食そうなどと思ったことも無かったのですが…。
ある日、新潟で笹舟に乗り、『白ギス』釣りをしておりますと、フグが釣れ、
いつものように捨てようとすると、船頭さんが言いました。
「このフグ食えっからケ!(食え)」
「ホントにかれんながっし?(食べられるんですか?)」
「天ぷらでケ!さばき方教えっから。」
と言うや、尻びれの辺りにナイフを入れ、背骨に沿って内臓をえぐり出し、
頭と胴を切り離すと同時に皮を剥いて出来上がり。
半信半疑ながら、自宅で3匹ほどさばき、天ぷらにしたものの、子どもに
食わせる訳にもいかず、嫁に食わせて反応を見るという悪意を打ち消し、
恐る恐る食するに、これがウメェ~。(美味しい)
「クサフグは、毒が無い(真っ赤なウソ)から大丈夫なんだわ」とさっきまで
思い込んでおりました。素人の無知は、恐ろしいものです。
でも、美味しかった。(少なくとも尾道のパサパサのフグ刺しより旨かった)
テトロドトキシンは、運動神経系の毒だから、軽くシビレル程度かな?
まぁ、今度はもう食さないでしょう。きっと?