生のわらびには、発がん性のある「プタキロサイド」という物質が少量含まれています。これは、わらびの多い日本の放牧地の牛に膀胱癌が多発することから研究が進んだ成果であります。人間の場合も大量に食べると、骨髄が破壊されると言われておりますが、大量という目安が良く分からない。何故なら、馬や牛と違って、生のわらびを丼にてんこ盛りにして食べる人を見たことがありませんので…^^;
発がん性物質があるとか中毒症状を起すなどと聞きかじると「え"~嫌じゃ!恐い!」などと言って敬遠される方もいらっしゃるのだろうが、例えば、食卓ではポピュラーなジャガイモには、ポテトグリコアルカロイド(ソラニンなど)が含まれており、子どもの場合、大人の10分の1程度の量で中毒症状を発症するとも言われております。さて、全国のお母さんたち!明日からカレーにはジャガイモを使うのを控えますか^^;
これから結実する梅の実にも、シアン配糖体が含まれ、シアンが生成され、これが胃酸によって有毒性を呈し、呼吸困難を起すなどと言われておりますが、子どもが青梅をひとかじりした程度で、呼吸困難を起したりはしません。昔、祖母から「青い梅は毒だから食うなよぉ~!」と言われましたが、梅干になる梅が何故毒になるのか分らない…おバカな同級生が「青梅を食うと梅毒になる。」などと真顔で言うものだから…今考えれば笑い話であります。
我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』は、必ず国王のツマミをおねだりにやって来ては、チョコンとお座りをしてジトォ~っと国王を見つめるのであります。発汗作用のあるネギやタマネギの類は、犬の腎臓障害を起す可能性もあるので与えません。しかし、オッカーの目を盗んでは、ツマミを少量与えるのですが、マグロのブツは、味がしないのか御気に召さないらしい。ビールやウイスキーは、アルコールの刺激臭が強いらしく、缶ビールを鼻先に近付けただけで逃げ出す始末であります…君は、国王専属のホステスさんには向かない…まるで「お客さ~ん!フルーツ注文して良いですかぁ~?」などと、バカ高いフルーツを頼むフィ〇ピ〇パブのホステスさんのようだ^^;
さて、こうして考えてみると、人間が通常食用としている食品には、多少なりとも毒性が隠されております。腸管出血性大腸菌O157による食中毒で起きる死亡事件は痛ましい限りでありますが、古くは人間が肉食を始めた時から、食物とその腐敗は切り離せない問題であり、焼く・煮るなどという加熱殺菌方法を会得したからこそ、人間は今もこうして生きていると言っても過言ではありません。
そういう訳で『夢屋国王』が人類で最も尊敬する人物は、海のナマコを始めて食った人であります。沖縄の海の砂浜に、まるで、ウ〇コのように転がっているナマコを見て、いくら腹が空いていたとは言え、食おうなどと思うものでしょうか^^;
人類は、海のナマコを始めて食べた人に、ノーベル賞よりも価値のある『Human-Progress-prize(人類進歩賞)』を贈呈すべきである…冗談は、ほどほどに^^;
「良い塩梅」…味の基本である塩と梅酢の分量が丁度良い状態…転じて、物事の具合が良い状態を指す言葉でありますが、我が在所では訛って、短縮形「いやんばいだぁ~!」さらに短縮形「やんばいだぁ~!」と表現します。昨日、アク抜きした「わらび」が『ぃやんばい』に仕上がったのであります。