峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

私は 地域のために何ができるかな

2006年06月01日 | 暮らし
仕事と送迎、共働きの親に負担と悩み 秋田小1殺害 (朝日新聞) - goo ニュース
豪憲君が殺害された事件の後、秋田県知事は、子供の安全見守り隊を各市町村で増やす必要があると語っていました。
「増やす必要がある」?まるっきり他人ごとではありませんか。この知事の発言を聞き、この人も地域を構成する一員でありながら、実は地域の人ではないのだと感じました。

豪憲君が住んでいた藤里町でも、やはりご高齢者が「藤里町の子共を守る会」というのを作られ、豪憲君が殺害されるまで子供たちの登下校に付き添っておられたと聞きます。
豪憲君殺害後、藤里町の子供を守る会のご高齢者たちは記者のインタビューにこう答えておられました。
「人員の確保が難しい」「子供を守るといっても限界がある」「一軒、一軒、家まで(子供を)送り届けるのは無理だ」

報道によると、豪憲君を殺害した犯人は、その地域の人間である疑いが強まっています。学校が親と子供の顔を確認することなしに子供を引き渡さないというのは、その表れなのでしょう。
実際、わが子と共に子供の友だちを送迎していた母親がその友だちを殺害したという事件は記憶に新しいところです。

親が子供の送迎に負担を感じ始め、送迎の在り方そのものにも悩み出しています。一方、地域の子供を守る会のご高齢者の方々も地域で子供を守ることの限界を感じ始めておられます。何より、同じ地域の人間同士が他者を信じられなくなってしまいました。

私たちの社会の在り方・私の在り方がこのような殺伐【さつばつ】とした事件を生んでいるとするのであれば、決して今の地域社会で子供を守ることなどできはしないのです。

ずいぶんと雨に打たれたアメリカハナミズキですが、その愛らしい花は長く私たちを慰め続けてくれています。

私は相変わらず、私の在り方を問うています。
コメント (1)
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