峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

人の情け

2008年02月26日 | 町内会長
土曜日、正午から川原さんの告別式に参列した。
ご遺族の密葬にしたいからとのご意向を受け、町内会のみなさんへのお知らせは控えていたのだが金曜日の地域デイサービスの際、すでにご存知の方からいろいろ尋ねられた。
多くのご高齢者は新聞の訃報【ふほう】の欄に目を通しておられる。私も、最近そうするようになった。いろいろお世話をさせていただくようになってからだ。

やがて、告別式は始まり、静かに読経が流れ始めた。
6年前に民生児童委員になって以来、親戚縁者以外の方の告別式に参列させていただくようになった。多いときは年に6・7回、少ないときでも2・3回ある。毎回、故人の人生を思いながら、己の生き方を思う。そして、私が死んだとき、だれが来てくれるのだろうと漠然と考える。

式が終わり、故人とお身内の方が最後のお別れをなさっておられる間、ロビーに出ると、紳士然とした方が声をかけてこられた。ご挨拶をいただき、町内で句会を主催している方だと思い出した。故人の奥様が句会に入られる際、お世話をさせていただいたことがあった。その方が「町内会長さんも大変ですね」とこちらのことをねぎらって言ってくださった。
私は、告別式に参列するのを厭【いと】わない。こんなときこそ他者の情けが身に染むことを身をもって知っている。
コメント
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