土曜日、九州大学教育学部・大学院人間環境学府・大学院人間環境学研究院 野島一彦教授の退職記念シンポジウム「心理臨床の多様なひろがり」、とそれに続く野島教授の最終講義を聴講するため女房どのと共に福岡へ出かけた。
この日は、ちょうど3月3日の桃の節句の日。事前に、絵理子さんの家族とお祝いをしようという話になった。
ところが、翌日曜日は町内会清掃の日、また、その後に町内会の会計監査を行ってもらうようにもしていた。したがって、ゆっくり食べて飲んで一泊するというわけにもいかない。
結局、シンポジウムと講義が午後1時から5時半までなので、午前中のうちにお祝いしようということになった。
早朝6時過ぎに自宅を出発した。途中、1度高速道のサービスエリアでひと息入れ、古賀インターを降り、赤間で有紀さんを拾い9時ちょうどに絵理子さん一家宅に着いた。
天使が、また一つ成長していた。
天使を囲んで近況を語り合ったり、絵理子さんの手料理を味わったりしながら雛の節句を楽しんだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。11時半過ぎ、絵理子さん家族に見送ってもらい箱崎の九大キャンパスへと向かった。
野島教授の最終講義の話を、有紀さんは、彼女の所属する教室の友清由希子先生からいただいた。
友清先生は、野島教室のご出身で、今回の野島教授退職記念事業運営の中心的な役割を担っておられた。
先生は、この機会を通し、有紀さんに新たな学習の機会を与えると共に、有紀さんが九大で師事する先生との出会いの機会をも考えて下さっていた。
それとは別に、私は私塾を営む立場から、悩める思春期の子供たちとその親、教師との問題に、あるいは民生児童委員として地域の乳幼児や児童とその親との問題に直面しており、また、女房どのは教員として、学校現場における様々な今日的課題の中に身を置いており、それらは私たち夫婦にとって日常的話題である。当然のように、それぞれが臨床心理学に少なからぬ関心を寄せている。
有紀さんが野島教授の最終講義に誘われている話を聞き、いい機会だから私たちも出席していいかと尋ねると、友清先生にも会えるしねと快く承諾してくれた。
開始10分ほど前に会場となっている文系講義棟201教室に着いた。「当日受付」と書かれてあるテーブルの前に立つと氏名欄に続いて「所属」とあった。日ごろ、自分の所属などというようなものを意識したことがないので一瞬戸惑いを覚えたが、とりあえず「双葉進学会」と記した。正確には双葉進学会を自営しているのであって所属しているわけではない。考えてみれば、いろいろな組織に所属はしているものの改まって所属先を尋ねられると返答に窮する。根本、私は「無所属」なのだ。
続く女房どのと有紀さんも「双葉進学会」としたようだった。この日の講義の出席者のおそらくは全てが関係者で、私と女房どのだけが全くの部外者だっただろう。
受付を済ませ教室に入ると、すでにたくさんの参加者で教室内は賑わっていた。その中に、有紀さんが驚くほどすぐに友清先生を見つけた。
有紀さんが先に挨拶に伺い、私たちも後に続いた。想像していた通りの方だった。
間もなく、友清先生の司会から「心理臨床の多様なひろがり」と題するシンポジウムが始まった。
この日は、ちょうど3月3日の桃の節句の日。事前に、絵理子さんの家族とお祝いをしようという話になった。
ところが、翌日曜日は町内会清掃の日、また、その後に町内会の会計監査を行ってもらうようにもしていた。したがって、ゆっくり食べて飲んで一泊するというわけにもいかない。
結局、シンポジウムと講義が午後1時から5時半までなので、午前中のうちにお祝いしようということになった。
早朝6時過ぎに自宅を出発した。途中、1度高速道のサービスエリアでひと息入れ、古賀インターを降り、赤間で有紀さんを拾い9時ちょうどに絵理子さん一家宅に着いた。
天使が、また一つ成長していた。
天使を囲んで近況を語り合ったり、絵理子さんの手料理を味わったりしながら雛の節句を楽しんだ。
楽しい時間はあっという間に過ぎる。11時半過ぎ、絵理子さん家族に見送ってもらい箱崎の九大キャンパスへと向かった。
野島教授の最終講義の話を、有紀さんは、彼女の所属する教室の友清由希子先生からいただいた。
友清先生は、野島教室のご出身で、今回の野島教授退職記念事業運営の中心的な役割を担っておられた。
先生は、この機会を通し、有紀さんに新たな学習の機会を与えると共に、有紀さんが九大で師事する先生との出会いの機会をも考えて下さっていた。
それとは別に、私は私塾を営む立場から、悩める思春期の子供たちとその親、教師との問題に、あるいは民生児童委員として地域の乳幼児や児童とその親との問題に直面しており、また、女房どのは教員として、学校現場における様々な今日的課題の中に身を置いており、それらは私たち夫婦にとって日常的話題である。当然のように、それぞれが臨床心理学に少なからぬ関心を寄せている。
有紀さんが野島教授の最終講義に誘われている話を聞き、いい機会だから私たちも出席していいかと尋ねると、友清先生にも会えるしねと快く承諾してくれた。
開始10分ほど前に会場となっている文系講義棟201教室に着いた。「当日受付」と書かれてあるテーブルの前に立つと氏名欄に続いて「所属」とあった。日ごろ、自分の所属などというようなものを意識したことがないので一瞬戸惑いを覚えたが、とりあえず「双葉進学会」と記した。正確には双葉進学会を自営しているのであって所属しているわけではない。考えてみれば、いろいろな組織に所属はしているものの改まって所属先を尋ねられると返答に窮する。根本、私は「無所属」なのだ。
続く女房どのと有紀さんも「双葉進学会」としたようだった。この日の講義の出席者のおそらくは全てが関係者で、私と女房どのだけが全くの部外者だっただろう。
受付を済ませ教室に入ると、すでにたくさんの参加者で教室内は賑わっていた。その中に、有紀さんが驚くほどすぐに友清先生を見つけた。
有紀さんが先に挨拶に伺い、私たちも後に続いた。想像していた通りの方だった。
間もなく、友清先生の司会から「心理臨床の多様なひろがり」と題するシンポジウムが始まった。