峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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新しい人

2018年08月23日 | 子育て日記

有紀さんの通う佐々中学校では来週16日の卒業式を前に、このところその練習が行われているようです。
昨日の夕食の際、その日の練習の様子が話題になりました。

佐々中の卒業式では、校長先生から卒業証書が一人ひとりに手渡されます。
式会場に入場し着席した後、担任に名前を呼ばれ返事をして立ち上がり、壇上まで歩み出て校長先生から卒業証書を受け取るといった段取りです。
その名前を呼ばれる際に、生徒が大きな声で返事をする方が厳かな式に似つかわしいと考えるのは人情でしょうか。

その練習が一通り行われた後、その場を仕切っていた先生が「返事がよかったのは一人だけ。それは峰野だ」と名指しで有紀さんを取り立てられたといいます。
実は、その日、体育館で練習が始まる前、有紀さんは「4組(有紀さんのクラス)だけは声だそうや」「声出そうや」「声だそうや」「みんなに回して」と何度か自分の周囲の友達に声をかけていたというのです。

有紀さんは、決して「優等生」ではありません。むしろ権威めいたものに対しては、アレルギーを抱えているところがあるように思われるほどです。
しかし、だからといって、それがネガティヴな方に向かわないところが彼女の素晴らしい資質です。

先の文集のことも、今回のことにしても、学校の先生たちの思惑とは別に、自分たちの中学卒業を真に実のあるものにしたいという思いが根底にあるのだと思うのです。
そうでなければ、友達の支持を得られないどころか、鼻つまみ者になってしまうのがおちでしょう。

               2005312日(土)

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