裏のサクランボの木の花が咲き始めました。
昨日は有紀さんの中学卒業の日でした。
朝からいい天気です。数日前の降雪の頃から一輪、また一輪とほころび始め、今では数え切れないほど花をつけている前庭の椿の木の傍で登校前の有紀さんのセーラー服姿を写真に収めました。
卒業を前にしたある日、有紀さんと中学生活を振り返って話をしたことがありました。
有紀さんは、中学の3年間で自分は変わったと言います。
「友達との付き合いの中で、人を信じることができるようになった」「信頼することの大切さを知った」「自分のためよりも、人のために何かをしたいと思えるようになった」、こんなことを語ってくれました。
いずれも、私が50歳を過ぎた頃から思えるようになってきたことがらです。
卒業式が済んで、表で皆が名残を惜しむ中、担任の先生と話をする機会を得ました。
私が先ずお礼を申し上げると担任は「助けられました。本当に助けられました」と言います。私は、そんなに言われるほどのことはしていないのにと思っていたら、有紀さんのことでした。
通知表にも「学級のムードメーカー的存在として、なくてはならない生徒でした」とありました。
私は、こんな素敵な人と親子でいられることをしみじみと嬉しく、有り難く感じています。
2005年3月17日(木)記