「塾で勉強したい」
どうやら、これが彩理さん・結理さんが我が家に泊りたい理由の1つになっているようだった。
昨夏、彩理さんと結理さんは2,3日、私の「塾生」となって机に向かった。中学生のお姉ちゃんたちに声をかけられたりしていたが、さぞかし刺激的な体験だっただろう。
今回も勉強道具持参で張り切っていた。
彼女らのお父さん・お母さんが帰ったその日の午後、2人は早速、教室に入り1時間ほど学習に取り組んだ。
勉強が終わった後、裏庭にプールを用意してやると大喜び。私も仲間に入り、3人で水遊びを楽しんだ。
この日も猛暑日だったが、プールから上がりエアコンの利いた室内に入ると、3人共ぶるぶる震える程、体が冷えていた。それほど長く水遊びに興じていた。
夕食後、彩理さんと「どうぶつしょうぎ」で遊ぶ。
どのような状態を「詰み」というのかと、3手先までの「読み」を教えると、すぐに女房どのといい勝負になっていた。
その後、戸外が闇に包まれる頃になり、表に出て花火を楽しむ。
彩理さん・結理さんには、おじいちゃん・おばあちゃんと過ごしたからこその飛び切りの夏を贈りたい、そう考えていた。