峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

がんばれ 大地くん

2021年05月10日 | 将棋
先週金曜日に行われた将棋の王位戦挑戦者決定リーグ最終戦一斉対局、ゆかりのある佐々木大地五段は、挑戦権を目指しあの羽生九段と戦った。

羽生九段は、竜王7期・名人9期・王位18期・王座24期・棋王13期・王将12期・棋聖16期、タイトル獲得計99期。それのみにとどまらず、全てのタイトルの永世称号の権利を獲得している。もはや生きる伝説の棋士だ。
現在、無冠とは言え順位戦はA級、竜王戦も1級のバリバリのトップ棋士の1人であることには違いない。

それはそれとして、大地五段の羽生九段とのここまでの対戦成績は1勝2敗。実績では羽生九段に遠く及ばないものの、現時点での両者の実力にそれほどの開きはないはずだ。
同じ組の永瀬王座の結果によるが、勝った方が挑戦権獲得にグンと近づく。午前10時から始まった王位戦の中継サイトで熱い戦いを見守った。

やがて午後7時10分、大地五段が投了し勝負がついた。

佐々木大地五段は、2016年4月のプロデビュー以来、通算成績7割の高勝率を誇る。2018年度に最多勝利賞、2019年度には最多対局賞を獲得するなど各棋戦で勝ちまくっている。
ところが、肝心のここ一番という勝負に勝てない。これを克服しない限り昇級も望めないし、タイトル挑戦も叶わぬ夢だ。誰に言われるまでもなく、そのことは彼自身がよく分かっているはずだ。
言葉では簡単にいえるが、とてつもなく大きな課題であることは私のような者にも分からないことはない。

金曜の夜から土曜日にかけて大地五段、ずいぶんと落ち込んだことだろう。
しばらくは英気を養ってもらい、再び、たぎるような闘志を掻き立て、そびえる高い壁に挑んで行ってもらいたい。
ガンバレ、大地くん!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする