峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

「自然農」との出会い ①

2021年05月24日 | 移住
田舎に移住したらやってみたいと思うことがいくつかあった。その1つが野菜作りだった。それも、安心して食べられる安全な野菜を作ることが出来ればと考えていた。

昨春、野菜の宅配をお願いしている岡山県瀬戸内市の「ワッカファーム」が在来種・固定種の苗を販売していることを知ったのを機にそこから苗数種を十数株購入し育て始めた。もちろん、無農薬で。しかも、化学肥料を使わないだけでなく無肥料にもこだわってみた。

結果は惨憺たるものだった。キューりもトマトもナスも、まともな実は生らなかった。スイカなど、ピンポン玉程度の大きさの実が1個付いただけだった。里芋の苗は、苗のまま姿を消した。

端から簡単にいくとも思っていなかったので特段、気落ちすることはなかった。
昨年11月、次に玉ねぎの苗を植え付けてみることにした。以前購入していた一般的な野菜作りについての本を読むと、マルチシートを張ると良いとあったので、それはその通りにやってみた。

そんな中、その年の11月30日から翌12月1日にかけ「タルマーリー」のパンと「山のブラン」のジビエ料理を食するため、何度か訪れている鳥取県智頭町へ女房どのと出かけることがあった。
そのきっかけは「タルマーリー」のパンだった。最初に訪ねた際、オーナーシェフの渡邊さんにお声を掛け、お話しさせていただくことが出来た。お忙しくされているご様子だったが、嫌な顔一つせず応じて下さった。
彼の構想には地方の持続可能な社会の実現の可能性を感じさせるものがある。

30日午前中に自宅を発ち、昼頃智頭町に入った私たちは先ず「タルマーリー」で月曜日限定のパンランチセットと地ビール(私だけ)をいただくことにした。
旅の目的が、ここの野生の菌だけで発酵させるというパンと、野生酵母だけで醸すというクラフトビールをいただくこと。そして、夜のジビエコース料理をいただくことという2つだけだったので、ゆっくりと唯一無二のパンとビールを味わった。

「タルマーリー」でランチにたっぷり時間をとったが、夜までには時間が十分過ぎるほどある。そこで、店の方に町内のお勧めの場所を訪ねることにした。(つづく)
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