峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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くるみさんらしく

2016年05月25日 | 父親と子

昨日、女房どのが福岡へ発った。また、数日1人の生活となる。

夜、塾生を送り出した後、ブログを書き終え、シャワーを浴び、晩酌を始める頃には11時近くになっていた。
ビールを飲みながら、くるみさんとラインのビデオ通話で1時間ほどあれこれ話した。彼女の就活も佳境を迎えている。昨日も日帰りで東京へ行き、面接に臨んだそうだ。

くるみさんは、製薬会社の研究職に限って応募している。研究職そのものの採用枠が限定的であり、彼女の希望する研究内容の枠となると、さらに限られてくる。もし、すべてダメだったらと考えてしまうと言うが無理からぬことだ。昨日の面接で一緒になった他大学の学生ともそんな話になったと自嘲気味に笑っていた。
ダメな時は、塾を開けばいいじゃないと持ち掛けると、考えていたよとまんざらでもないような答えが返ってきた。決していい加減な話ではなく、私塾はおすすめの仕事だと考えている。時々、子供たちに私塾のすすめを語るのだが、くるみさんは頭の片隅には置いているようだ。

それはともかく、私のようにちゃらんぽんに生きてきた人間には分かり得ないような精神的圧迫と彼女は闘っている。不憫に思うが、そこは1人で乗り越えていくしかない。
くるみさんは、将棋で、ここ一番という大勝負を何度も戦ってきた経験を持つ。将棋盤を挟んで向かい合った相手との戦いにおいて、どんなに苦しい局面でも誰かに頼るわけにはいかない。決して逃げるわけにもいかない。押し寄せる不安、屈辱、焦燥、恐怖諸々を1人で引き受け乗り越えなければ、勝利はおろか1局を戦い終えることができないのだ。

くるみさんの対局を傍で観戦していて、苦しくていたたまれなくなりその場を離れたことが何度もあった。そんなぎりぎりの勝負を彼女は彼女らしく戦ってきた。
就活も、またくるみさんらしくあればいいと話している。

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