峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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2人の受験生 有紀さんらしく くるみさんらしく在る

2008年01月17日 | 家族
13日・日曜日、くるみさんが高校入試に臨んだ。受験校は大村市にある向陽高等学校・橘香館、有紀さんの通う学校だ。受験は推薦試験A方式というもので面接のみだ。
この日の朝7時前に家族3人で自宅を出発した。我が家の子供たちは、教員の引率の無い学校ばかりを受験してきた。したがって引率は自前でやる。我が家の子供たちの受験の際の引率は、すべて親がやってきた。

予定通り、受付の始まる8時半前に学校の駐車場に着いた。受付を済ませ、説明会場に入る。くるみさんは他の受験生と共に前方の席に座る。私と女房どのは他の引率の方々共々、後方に着席した。
間もなく、先に学科試験のある推薦試験B方式の受験生に受験に際しての説明・注意が行われ、彼らが教室に移動した後、今度は推薦試験A方式で受験する生徒に対して説明が行われ、間もなく彼らも受験場に移動した。

温かいお茶をいただき、新聞に目を通しながら待つこと1時間弱、受験を終えたくるみさんが戻ってきた。
くるみさん、体育祭では男勝りに応援団長を務めるほどだから、外ではそれなりにちゃんとしているのだろう。しかし、何と言っても我が家では末っ子のくるみさん、お姉ちゃんたちからはまだまだ子供扱いだ。親に見せる様子からもなんとなく心許無【こころもとな】い。いったい、面接などではどんな顔を見せているのだろう。想像するだけで可笑【おか】しい。

この日、昼食を有紀さんと一緒にとることにしていた。メールで受験が済んだことを知らせ寮に行く。私としては有紀さんの部屋を訪れるのは久しぶりだ。
この日、センター試験まであと6日となっていたが、なんらいつもと変わらない様子の有紀さん、「どう、心境は?」と尋ねると、これまで1度もピリピリした雰囲気も無く、私たち、これでいいのかなって寮の友達と話しているとのこと、それでいいのだ。

先日の三者面談で、私立を1校受験しておくという話になった。近くで心理学が学べる大学ということで有紀さんが福岡のある大学を挙げていたのだが、それが担任には不満で、もっと偏差値の高い有名大学を受験してほしいと盛んに言っておられた。
この日の有紀さんの話では、面談後、進路主任の先生が私から説得してもらおうと私を探しておられたとのことだった。有紀さんが志望校を選択する際の基準に「一流大学」とか「有名大学」だとかは一切無い。私大の受験先は、お姉ちゃんのところに遊びに行けるからというので決めている。こんなこと、担任の先生には言わない方がいいだろう。
「勉強の邪魔にならない?」などと言いながらも昼食の時間にはまだ間があったので、これまでゆっくり話す時間が取れなかった分、しばらく部屋でおしゃべりを楽しんだ。

寮生活をしていることもあり交友のこと、学業のことから、生活全般にわたって有紀さんが日頃どう過ごしているか全くといっていいほど分からない。だからといって、健康面を除き心配したことなどまったくない。
最近の模試の結果はどうなのと聞くと、ごそごそと1年生のときからの模試の結果の束を引っ張り出し渡してくれた。1年生からの成績の推移を見ると緩やかなV字型になっている。あまり熱心に学業に精出してこなかったようだ。本人も認める。でも、それでいいと私は思う。人生の中で最も多感な16歳から18歳の時代を、ただ成績を上げるためだけに、またより偏差値の高い大学を目指すためだけに、あたら多くの時間を費やすことにどれだけの意味があるというのだろう。むしろ、それに弊害【へいがい】がともなうことを私たちは正しく認識する必要がある。

その後、少し早かったが昼食を一緒にとろうと寮を後にした。
昼食は、有紀さんが友達とよく利用している「大村ジャスコ」へ。それにしても、どこもかしこも「ジャスコ」ばかりだ。ジャスコの中のとあるレストランで、あれこれおしゃべりしながら昼食をいただく。昼食をいただいた後はショッピングだ。
そうして親子で楽しいひと時を過ごし、有紀さんを寮に送った。

受験を控え、さすがの有紀さんも少し切迫した様子になっているかなと思っていたが、驚くほど安らかな表情だった。彼女は、幼い頃からいついかなるときでも穏やかな人だった。怒ったところを見たことが無い。そんな話をすると、友達もそういうと穏やかに笑った。
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2 コメント

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二人の受験生 (ぶな太)
2008-01-17 15:27:33
二人の受験生と父親の近況を読ませていただきました。いまは便利なもので、向陽高等学校・橘香館のことはネットで容易に知ることができまました。
恵まれた環境の中で教育を受けられた有紀さんが難関を突破し希望の大学に進学され、また入り代わりにくるみさんが橘香館に推薦入学されますことを祈っています。

峰野さんにとって、受験を目前にしての有紀さんの落ち着きはさぞ頼もしいことでしょう。
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藍【あい】より青し (峰野裕二郎)
2008-01-18 07:13:22
子供たちの成長をいつも温かい目でご覧いただき有難うございます。

子供たちのこと、すごいなぁ~と感心するばかりです。とうに親を超えています。

向陽高等学校・橘香館をリンクしておきます。
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