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漱石 再読

2017-06-15 20:44:02 | 日記
 母の通院の翌日。爽やかに晴れているのに、起きるのがつらいです。1年前に転んで圧迫骨折をしたときはどうなることか と思いましたが、いまは短期記憶以外はだいぶしっかりして、食事は作りませんが、日常のことが以前よりできるようになりました。体力もついて、ベビーフェンスで上がれなくした2階へもこっそり昇っています。危ないのでそうしたのですが、本人は「2階に上がらないこと」と張り紙をしても平気で昇っていくようです。通っている小規模多機能サービスでも、体力がついたので禁止するのもどうか?と言い出してしまいました。つけて欲しいと言われましたのに・・・・。結論は、落ちてもいいと 家族が判断してフェンスを外すか?そのままつけておくか? ということでした。

 人生は選択の連続です。その結果が今のわけですから。だとしたら自分の選択は、全部間違っていたのではないか? と思わずにはいられません。どうして、あんな選択をしたのだろうか?信じられないことばかりです。

 「漱石の妻」を再読し、漱石の精神状態や体の状態を想像するとどうやって作品が書けたのだろう と思いました。そこで「門」を再読しました。昨日も読んでいました。後半から二人の道ならぬ行い(略奪婚)の話になると、だんだん落ち込んできます。最後には、1回の間違いであれ、全部間違いであれ、今日という日は生きていかなくてはならないのだ と思いました。それは今春のような日でもまた、冬が来るということなのでしょう。

 フェンスは外してきました。付けておいても昇るのだから、落ちても仕方ないから、行動を規制しないであげようと。略奪婚とは大きく離れていますが、何事もAがあれば、Aでないがあるのですから、覚悟して「今」を生きるしかありません。「覚悟」ですね。

 今年は狭い庭に紫陽花が見事に咲いていました。切花にして明日多機能住宅に持っていってね というと子供のように喜ぶ母。落ちないようにと神に祈るだけでした。

 

 
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