......そのひと言が言えない

　ほんの少しだけお湿りがあって、紫陽花もほっとしているようです。どんよりした雲はあるもののまた晴れ間が出てきました。「梅雨の晴れ間」は、散歩の時間です。

　歩きながら、「帰りたくない　そばにいたいの　そのひと言がいえない・・・」の歌詞を思い出していました。そのひとことが言えない私でした。個人的なことでも仕事のことでも、妙に我慢強く言わずにじっとしていることが多かった気がします。怖かったのかもしれません。でも、このごろ、言わなければ相手もその人自身の思い込みでいるということがよくわかりました。相手も一歩出られず、こちらからのアプローチを待っているのかもしれません。特に仕事はわからないことは、質問、相談、そして報告が必要だと思いました。相談すればなんでもなく解決することも多いようです。個人的なことも、だいぶいえるようになりました。ほんのすこ～し我慢して、それもだめなときは、「言ってしまえー」なのです。おそらくどんな答えでも「ああ、そうね」と納得なのでしょう。駄々っ子のように言ってみて、答えが来れば先に進めるような気がします。自分のその単純さを愛します。

　「歩道にのびた　あなたの影を　動かぬように　止めたい・・・」こんな歌詞を聞くと、なんとも味気ない世界で生きているのだろうか　とため息をつくのでした。