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人口知能

2017-06-26 22:45:28 | 日記
 藤井四段が29連勝を成し遂げた。将棋のわからない私でも興味を持ってみていた。昨夜、NHKでやっていた「人工知能は天使か悪魔か」を見ていた。将棋のソフトをはじめさまざまな分野の人工知能が紹介されていた。将棋のソフトは作った人さえもどうしてかわからないほど強くなっているという。もはや人の手を離れてしまった怖さだ。その理解を超えた手を藤井4段が使っていたような気がした。この人工知能は与えられたデータを使って分析していくらしいが、その答えがどこから出てくるのかは一切教えてこないという。自分の予測とちがっていても、その理由を問うことは出来ない。それは今までの経験知などを元にものを考えていた人に怖いことかもしれない。

 これは変な話だが、私は時々ミサ以外に教会に行くことがある。ただ、お御堂に座っていたいだけなのだが、ふといままで考えてもいないことが頭に浮かぶことがある。「えっ!」という感じのことが多い。それを「聖霊」の働きというのだろうか。なにかお御堂という空間で違う感性が動くのかもしれない。人工知能というのはそういう、今までの経験とは違うところから、単にデータだけを並べ替えて判断するのではないかとも思う。「なぜ?」と聞くほうが無駄なのかもしれない。

 ここのところ自然の中に自分を置いて、何かを取り戻しているようだ と思った。それは子供のころの自分のような気もした。でも、それは違うかもしれない。ぜんぜん違うなにかが動いている。コンピューターを遠隔操作されているように、私の中に新しい領域が出来てくる。そのような領域が(例としてはかなり違けれど)藤井4段の定跡に捕らわれないようなところなのではないだろうか。

 人工知能は「判断」においては、人を解放するかもしれないが、逆に自分の存在を危ぶませるものかもしれない。

  

  
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