台高山脈の明神平の霧氷の美しさはしばしば写真で目にする。しかしバスの便が不便なので今回はツアーに入れてもらうことにした。
当日の天気は上々だが条件的に霧氷は難しそうだ。日が決まっているツアーなのでそこはやむなし、梅田からバスに乗り込む。
途中立ち寄った宇陀町の道の駅のせんとくんもマスク姿
林道の終点までバスは入り、そこからスタート。今日は初めから雪がある。さっそくのツララも
途中渡渉が3度ある。けっこう水量もあって夏ならともかく、この季節絶対にボチャンは避けたいので慎重に渡る。ガイドさんのサポートが心強い。
明神滝
森をジグザク登っていくとだんだん風音が強くなり、ひょいと平らなところに出ると明神平だ。やはり霧氷はなかった。残念
ここからさらに30分ほど登ると明神岳(1432M)頂上だ。頂上とはいうものの稜線の途中のポイントであまり頂上らしくないところだ。風が強く冷たい。
明神平に下り休息の後下山するが、その途中私にとっては痛恨の出来事が。
今回の山行ではチェーンアイゼンで間に合うのではと思ったが、ツアーでは6本爪以上のアイゼン携行の指示があったので10本爪を持っていった。しかし実際にはチェーンアイゼン着用の人も多かった。
ツアーなのでアイゼンの着脱のタイミングはガイドさんの指示に従うことになる。自分が付けたい、外したいタイミングというわけにはいかない。午後の下りになると一部雪が融けて木の根や石が露出しているところも出てきて10本爪では非常に歩きづらく自分ではもう外したかった。そんなところでついアイゼンの爪をスパッツに引っかけて転んでしまったのだ。
引っかけて転ぶのは絶対に避けなければいけないのはアイゼン歩行の鉄則であることはよくわかっていたし、自分ではけっこう場数も踏んで自信もあったのだが、一瞬の油断からの転倒。幸いケガはなかったのだが、転んだ痛みより心の傷みが大きくしばらくは落ち込んでしまった。
ということで今回は期待の霧氷も見られず、自分の失敗もあって心から楽しめなかった。
ツアーに乗れば帰りのバスの時間も気にしなくていいし、温泉にも寄ってくれる、ガイドさんのサポートもあったりしていいところももちろんある。しかし自分の速度では歩けないし、普段一人で行くことが多い身としては自由が利かないところがつらいのだった。