久しぶりに県を跨いだ山登りに出かける。以前から行きたかった鈴鹿山系の北の端の霊仙山に行ってみることに。鈴鹿山系はヒルの生息域なのでヒルの出ない気温の低い時期に行きたかったのだが、今年はそうもいかず今の時期になってしまった。
ヒル対策のためスパッツ、長袖着用、念のため塩水スプレーもかける。0940時醒ヶ井養鱒場から歩き出すがしばらくはダラダラ上りの林道歩きだ。
車が10台ほど停まっているところで道が2つに分かれていて右は通行止めになっていたので左に進むと道が下り始める。これまで上ってきた分が帳消しになるほど下るのでさすがにおかしいと引き返す。
分岐へ戻ってよく見ると霊仙山へは右という看板があったのだが、停まっていた車の陰で見えなかった。通行止めは車のためのもので、歩行者は脇をすり抜ければよかったのだ。私の後からきた4人組も間違えていたので他にも間違えた人がいるに違いない。これで50分ほどロスをしてしまう。暑いのに大汗かいてまったくやれやれだ。
気を取り直して歩き出すが林道歩きが長い。やっと榑ヶ畑という廃村から登山道に入る。汗拭き峠を過ぎ五合目の見晴らし台に出る
霊仙山の特徴である石灰岩が出初めた斜面をジグザクに登っていくと眺望が開け広いカルスト地形の台地に出る。
七合目お猿石とあるがどれが猿なのかよくわからない
台地に出た途端、風が強くなり汗でぐっしょり濡れていたシャツがあっという間に乾き心地よい
カルスト地形といえば秋吉台が有名だが関西にもこんなところがあったのだ。独特の地形の眺めがすばらしい。
水が流れる道にある石はいい具合に磨かれ優美な曲線美を見せている
こんな鋭角に削れた石も
穴の開いたのも
1340時霊仙山(1084M)到着
久しぶりの本格的な山行で、道間違いのロスのおまけまでついてしまったがお天気がよく、いつもとは違う珍しい地形を堪能できたのでよしとしよう。心配したヒルは対策が功を奏したのか、何らかの理由でお出ましにならなかったのか、吸われることもなく無事生還。