天気は上々、久しぶりに須磨アルプス馬の背を歩いてみるかと出かける。どうせなら今放映中の大河ドラマの舞台を辿ってみようと一ノ谷から全山縦走路に上がることにする。
スタートは須磨駅、西に少し行って一ノ谷道を登っていくと安徳宮だ。
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平家と運命を共にした安徳天皇の内裏があったところらしい。このあと8歳の天皇は壇ノ浦で入水して亡くなることに。
ここから登山道の入り口がわからず少し迷い、地元の人に聞いてみるとかって植物園のあったところから入るとのこと。こんなところに植物園があったとは知らなかった。確かに朽ちた建物やら大きな南洋植物が残っていてそれらしい。
あとで調べてみたら1960年代に造られ大きな温室まであったとか。その後廃園になって残骸のみになってしまったらしい。日本の高度成長期の置き土産といったところか
植物園跡を抜けると眺望が開け、須磨浦海岸がよく見える
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さらに登っていくと全山縦走路に乗る
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源平合戦から800年以上経って今は公園や遊園地になっているまさにこの辺りが前回のドラマで義経のドヤ顔で戦略が語られたところだ。なんだか800年という歳月がそれほど昔には感じられない不思議な感じがする
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ここから進路を東に採り鉄拐山に向かう。
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この辺りまでは気持ちのいい縦走路だが、このあとは大階段の下り上り、さらには団地の中と、縦走路という名にはふさわしくない道が続く。
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栂尾山、横尾山を過ぎると景色は一変し須磨アルプス馬の背に出る
西側からの馬の背。小さく一人登っている人が見える
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ほんの短い区間で束の間アルペン気分を味わえる楽しいところだが、地層はもろいので慎重に歩いていく
東側から見ると
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少し離れたところからの馬の背。主稜線の隣にはもう一つの岩尾根がある
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縦走路はずっと続いていくが、今回は東山を経て妙法寺に下山。
今回歩いた区間は長い全山縦走路のなかのほんの少しで、標高も200~300Mのピークを上り下りするだけだがこの馬の背を歩けるだけでなかなか楽しいのだった。