大阪に出たついでに国立国際美術館で「リアル・ジャパネスク」展を観る。ただタイトルだけでなんとなく日本的なものを想像していたがまったく違って前衛的な現代美術展だった。
「うーん、わからん」というのが正直な感想である。別にわかろうと思っているわけでもないが、できれば観ていて楽しいものがいいのだが、あまり楽しくもなかった。
平面、立体、映像など様々な作品があったが、なかには造ったオブジェにご飯を食べさせたり、一緒にお風呂に入ってお湯をかけてやるる映像なんかもあった。凡人には奇妙としか思えないが、造っている人は他人を楽しませようとしているわけではなく自己表現したいから造っているのだろうから、よほど趣味の合う人の作品でない限り観ている方としてはあまり楽しくない。
どの作者も経歴をみると芸大、美大などを出ているので、最初は真面目にデッサンなどして基礎を学んだあとにそれぞれの表現に行き着くのだろうが、前衛芸術なら別に基礎などどうでもよさそうな気がする。権威付けのためにやはり芸大、美大卒の学歴が必要なのだろうか。
企画展の他、所蔵品展も観たが、それなりのポリシーがあるだろうが美術館はどういう基準で買い上げ作品を決めているのかな・・・。
具象、写実の作品展に比べれば抽象的な作品展は入場者が少ないのは当然だから、採算など考えていたらとても企画できないとは思うが、入場者より職員の方が多そうな空間はなんとなく落ち着かなかった。
街の花屋の店先にも秋の花