暮れも迫った日、不思議な映画を観た。アイスランドの映画だそうだが題名そのままの馬と人間のドラマがオムニバスのように描かれている。
くすりと笑えたり、ハチャメチャだったり、ワイルドだったり、勇ましかったり、人と馬が織りなすちょっと奇妙な日常。ヨーロッパの国といってもアイスランドという国にほとんどなじみがないし、馬が身近でない環境にいる者にとっては新鮮な驚きだった。音楽もちょっと独特な響きがあった。
いったいどのあたりにある国かとあとで地図を見てみたら、イギリスの北東というかノルウェーの西というか北海にぽっかり浮かぶ島国だった。なるほど独特なはずだ。しかし同じ島国とはいえ日本とはずいぶん違い、映画の登場人物たちはなかなか情熱的で激情型のように思えるのは狩猟民族と農耕民族の差なんだろうか