街では桜が咲きすっかり春の陽気だが、まだ雪山に未練があって白馬八方にやってきた。前回2012年の3月にはほとんど風もないなか無事唐松岳に登って眺めを堪能した。今回もそれを期待したいところだ。天気予報では全国的に高気圧に被われ晴れの予報だが少し風がありそうなのが気になる。
前回は登山者は少なくむしろスキー客の方が多かったが今日はかなりの数の登山者が出発点の八方池山荘の前で身支度を整えている。
天気はよいのだが上るにつれて断続的に風が出てきて雪煙が舞う
斜面が割れているところもある
ダケカンバ越しの白馬三山
不帰の険
久々に使うピッケルで耐風姿勢をとったりして時折吹く強風をやり過ごし上っていくが、丸山ケルンへの上り辺りで、風は止むことなく連続して吹くようになり体感温度がかなり下がってくる。
なんとか丸山ケルンに着くが風をよけるところもなくホッと一息などつくこともできず、進むか戻るか決めなくてはならない。風をよけられるところがあればしばらく待って様子を見たいのだが吹きさらしのなかではそんなこともしていられない。この強風に晒されて稜線を進むのに不安を覚え撤退を決める。
五竜岳・鹿島槍ヶ岳
下りはバホバホ雪を蹴って
振り返れば未練は残るが今更また上るわけにもいかず。
下がるにつれて風は落ち着きゆっくり周囲を眺める
正面には妙高山もよく見える
もう一度五竜岳・鹿島槍ヶ岳
下りはあっという間。下りて来ればウソのように風も穏やか。予定より早く下りてしまったのでのんびり歩いて白馬の駅に向かう。
お堂の脇のエドヒガン桜はまだツボミが固い
いつものマンホール
時間があるので駅近くのみみずくの湯の隣にできたsnow peakのレストランで昼食。
この時期ならではの素晴らしい眺め
3月の積雪期に八方尾根を初めて登ったのは2010年だが、その時も強風で丸山ケルンで撤退した。2回目の2012年に、ほとんど無風で頂上まで行けたのはほんとうに運がよかったのだと思う。
体力的にも今回が最後かなと思いながらも、また来年辺りなどとも思ったりして・・・。