のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

アイ・アム・サム

2005年03月04日 23時01分15秒 | 日常生活
◆ストーリー
 7歳児程度の知能しかもっていないサムは、
 娘ルーシーとささやかな生活を続けていたが、
 彼に養育能力がないと判断したソーシャル・ワーカーが
 ふたりを引き離してしまう。サムはやり手の弁護士リタを頼り、
 裁判でルーシーを取り戻そうとするが…。

◆感想
公開当初から見たい!と思っていたものの
当時は映画館に足を運ぶのが面倒だったため
見逃した作品を今回のテレビ放映でようやく鑑賞。

ショーン・ペンにダコダ・ファニングという
演技上手さんたちの熱演に涙。

7才程度の知能レベルしか持たないサムに
育てられたルーシー。
父親の愛情を体中で受け止めて育った娘は
父親が他の子の両親とは違うことを分かっている。
「大きくなりたくない」
「父親を超えたくない」
ルーシーは無意識のうちにそう願い、
その無言の願いが彼女の行動に現れ始める。
サムが読めなかった教科書を
読めないと言い張るルーシー。

「読めるはずだよ!ルーシーは賢いんだから!」
サムが訴えかける場面はルーシーの気持ちも
サムの気持ちも分かるだけに胸を打つ。

それでも幸せに過ごせていた二人の日々は
とうとう児童監察官によって壊される。
「父親としての役目を全うできないのではないか。」
この疑いによって、ルーシーは里親のもとへ。

愛情だけでは人を育てることは不可能。
けれど、存在する愛情を捨てるよう
子供に強制することはもっと不可能。

ルーシーは里親の家からサムの家に何度も抜け出し
父親を求める。申し分ない生活と愛情を与えてくれる
里親なのにもかかわらず。

家族には何が必要なのか。
子供にとって親とはどういう存在なのか。
将来的なことも含めて考えると
どうすることがルーシーにとって
本当の幸せなのか、考えさせられた映画だった。

・・・とは言っても、ダコタ・ファニングの
かわいさにはめろめろ。。