のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ボーン・スプレマシー

2005年03月06日 21時05分48秒 | 映画鑑賞
◆ストーリー
 CIAのトップ・エージェント、ジェイソン・ボーン。
 過去を捨て、ボーンは愛するマリーとインドのゴアで
 新たな人生を歩みだしていた。その頃、ベルリンで
 CIAを揺るがす事件が起きる。現場に残された
 犯人の唯一の手がかりは、ジェイソン・ボーンの指紋
 だった。記憶を失ったままCIAに追われる身となった彼は、
 敵と戦いながら自分の正体を突き止めていった。

◆感想
男のための男の映画だな、と思う。
知り合い3名から別々に薦められて見たのだが
薦めた人がみな男性、という事実がものすごく納得できた。

人に助けを求めず、感情を表に出さず、
どこまでもクールにボーンは謎を解決していく。
クライマックスのカーチェイスシーンでも
顔色を変えることなく、往来の車を派手にばかすか壊していく。

徹底した「クール」な姿勢。

ただ、彼のその孤独な姿と
彼のこれからを思うと胸が痛い。
愛した人と違う人生を歩もうと
国外にまで逃亡していた彼が
愛する人を失い、再び元の世界に戻っていく。
「ふたりでいること」の幸せを知ってしまったからこそ
「ひとり」に戻るのはつらいはず。
平和な幸せを知ってしまったからこそ
殺伐とした世界の厳しさも身にしみるはず。

そんな感情がまったく表に出ないからこそ
痛々しいのである。