のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

絶対彼氏

2008年07月09日 23時22分54秒 | テレビ鑑賞
■絶対彼氏
■のりぞう的2008年度春クール2位
■火曜21時フジテレビ放送
■出演:速水もこみち、相武紗季、水嶋ヒロ、
    中村俊介、真矢みき、佐々木蔵之介
■ストーリ
 恋愛下手な派遣OL、井沢梨衣子は、ある日、怪しげな営業マン
 並切岳に声をかけられ、理想の恋人像をかくアンケートに協力した。
 数日後、梨衣子の家に恋人型ロボットが到着する。
 勝手に彼氏のように振舞うナイトに嫌気がさす梨衣子だったが、
 徐々に気持ちに変化が生じて・・・。

■感想
 原作者、渡瀬さんの漫画も主演のもこみちさんも苦手で、
 当初、見る気が全くなかったのですが、何気なく見てしまった
 第4話が予想以上に面白く、ついつい継続視聴。

 漫画原作だし、荒唐無稽なテーマだし、コメディかな?
 と思っていたのですが、回を追うごとにどんどん展開は切なく
 シリアスに。特にラスト2回は、乙女心を盛大に刺激される
 ストーリ展開でした。
 このドラマのおかげで、苦手なもこみちさんのことを
 危うく好きになってしまいそうでした。あぶないー。

 ロボットなのに、人間以上に人間らしく、人間には到底
 真似できない無償の愛を体現していた姿に心を動かされたのかも。
 この最終回以外、落としどころはありえないと思うのですが
 そう思っていても、胸を掴まれる最終回でした。
 ある意味、少女漫画的王道のお話です。

おせん

2008年07月09日 22時57分28秒 | テレビ鑑賞
■おせん
■のりぞう的2008年度春クール2位
■水曜22時日本テレビ放送
■出演:蒼井優、内博貴、杉本哲太、余貴美子、向井理、渡辺いっけい

■ストーリ
 下町の老舗料亭「一升庵」の女将「おせん」こと半田仙は
 若くして、一升庵の看板を背負っている彼女は、美味しいものが
 大好きで、大酒のみの天然さん。しかし、生まれ持った才能である
 「ホンモノを見る目」と「真心」で、「ほんもの」を忘れかけて
 いる人々が巻き起こす騒動を解決していく。

■感想
 ほんわかしたドラマなのに、現代で忘れられかけていること
 そして、最近、また私たちが見直していることを真正面から
 問いかけてくれる素敵なドラマでした。
 ドラマを見ながら改めて、「食事の大切さ」と「食事のもたらす
 ものの大きさ」を実感。そして、大切なものであれば、
 効率ばかりを求めてはいけないし、効率や金額の安さ、手軽さを
 求めすぎた結果の延長線上に、今、ニュースで取り上げられている
 事件の数々があるのだな、と考えさせられました。
 そういったことを肩のこらないスタイルで、分かりやすく
 教えてくれるドラマでした。

 おせん演じた蒼井さんがとにかくキュート。酔っ払いのふにゃふにゃ
 した笑顔をこれだけかわいらしく演じられるのは、蒼井さん
 だからじゃないかなー、と毎回、見とれていました。
 かと思えが、視線や目の力、そして、佇まいだけで、怒りや哀しみ
 戸惑いも演じていて、その演技力にも見とれることのできる
 ドラマでした。

 ・・・なのに。
 なのに、最終回が今ひとつでこれまたがっかり。
 個人的には、食品偽装について考えさせられた回が最も背筋の
 正されるエピソードで好きでした。
 オープニングの毅然とした佇まいの蒼井さんがかっこよかったなー。

ラスト・フレンズ

2008年07月09日 22時33分41秒 | テレビ鑑賞
■ラスト・フレンズ
■のりぞう的2008年度春クール2位
■木曜22時フジテレビ放送
■出演:長沢まさみ、上野樹里、瑛太、水川あさみ、錦戸亮
    山崎樹範、倍賞美津子
■ストーリ
 恋人からのDVに苦しむ美知留、性別違和という悩みを抱える瑠可、
 セックス恐怖症に悩むタケル。そんな、傷ついた若者たちがシェア
 ハウスに住むことによって、友情や人と人との関わりの大切さを
 学んでゆく。

■感想
 もたもたしているうちに、夏ドラマが始まってしまいました。
 年末と違って、夏ドラマはふと気がつくと、始まっていて
 長時間のバラエティが苦手なワタクシにとっては嬉しい限りです。
 でも、ふと始まりすぎていて、1回目を見逃していることが
 多々あるのですが。

 春クールで、最も固唾を呑んで見守っていたのが、このドラマでした。
 それぞれが抱えている状況が深刻で、なおかつ、救いの道が
 はっきりとは見えなくて、見えたと思った救いの道も行き止まりで
 人と関わるってことは、ものすごく難しいんだとしみじみ実感
 しながら、見ていました。

 見ていて辛くなるドラマでしたが、それでも見るのを
 やめよとは思えず、見事、物語の中にひきこまれていました。
 それだけ惹かれた理由は、テーマがいかにも私好みだったこと、
 脚本が面白かったこと、そして、何より役者さんたちの演技が
 すばらしかったことかなぁ、と。
 どの登場人物も、心に棲んでいる闇をリアルに描き出していて
 そのキャラクターが本性なのでは?と疑いたくなるような
 演技でした。特に、上野樹里さんは、のだめとは180度
 方向転換し、強くてまっすぐで、本当の自分を隠して生きている
 瑠可という人物を優しく繊細な演技で演じていて、ワタクシは
 毎回毎回、彼女の演技に釘付けでした。

 長澤まさみさんも「いつもの演技」なんだけれども、その
 「いつもの長澤さん」がいかにも「DVが引き起こす共依存」に
 陥りそうな女性っぷりで、美知留という役にぴったりはまって
 いました。いろんなレビューサイトで「見ていて、苛々する」
 という声を見かけましたが、それでこそこの役!という気がします。

 でもって、なんといっても、錦戸さん。
 本気で怖かった!ジャニーズだということを忘れさせてくれる
 すごい演技でした。しばらくは素敵男子を演じても、
 「でも、本性は違うんでしょ?」と思ってしまうこと間違いなし。

 とにかくどの登場人物も見事。
 視聴率も後半になるほど上がっていたようでしたが、その現象も
 納得できるドラマでした。ただ、それだけに最終回ががっかりな
 デキだったのが、とても残念。不必要なエピソードがいくつも
 あったような気がしてなりません。不必要なエピソードを
 いくつも入れるぐらいだったら、錦戸さん演じた宗助の心の闇や
 その背景をもっと丁寧に描いてほしかったな。もしくは、そんな
 宗助になぜ、美知留が惹かれていったのか、出逢った頃のエピを
 もっと多く見せてくれると、ストーリがもっと説得力を持った
 と思うのに!と思うのです。

 でも、ずっと「ハッピーエンドはありえない」と思いながら
 見ていたこのドラマの最終回がハッピーエンドだったのは
 ワタクシにとって嬉しい驚きでした。
 宇多田さんの主題歌もドラマの雰囲気にものすごく合っていて
 緊迫感を盛り上げてましたしね。第3回目ぐらいまでしか
 放送されなかったオープニング映像も大好きでした。
 あのオープニングを最終回でもう一度、見たかったかなー。