18.天使のくれた時間/2000年アメリカ
■監督:ブレット・ラトナー
■脚本:デヴィッド・ダイアモンド、デヴィッド・ウェイスマン
■出演
ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル
■ストーリ
優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが昔の恋人との
「もうひとつの人生」を体験することで本当の幸せに目覚める。
成功を夢見て恋人ケイトと別れてロンドンへ旅立ったジャック。
13年後の今、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な
独身生活を満喫していた。クリスマス・イブに昔の恋人、
ケイトから電話があったが、かけ直さなかったジャック。
その翌日、目覚めたジャックはケイトと我が子2人に囲まれていた。
■感想 ☆☆☆*
アクションものの多いニコラス・ケイジですが、本来、彼は
こういったヒューマン系、コメディ系がよく似合う役者さんだと
思うのです。かっこよく動き回ってドンパチしているニコラスより
垂れ下がった眉を更に下げて困った顔をしているニコラスのほうが
私は断然、大好きです。
というわけで、この映画のニコラスは大好き。
愛らしく困り、あたふたとバタバタと走り回り、理不尽な現実に
怒り続けている彼がキュートにチャーミングに描かれています。
「家庭なんて」と思っている彼が次第に家族の暖かさや
昔の恋人だった彼女に対して愛しさを感じ始めるところは
丁寧に作りこまれていて、安心して楽しめます。
ティア・レオーニ演じる「妻」もとてもキュートで
生活感はあるものの「つかれきった主婦」ではなく、
結婚して子どもを産んでも信念を持って働き続けている様子が
かっこよく、ジャックが改めて彼女に魅力を感じ始めるのも納得。
何より、ちびっこちゃん!
唯一、パパがいつものパパと違うことを見抜くキーパーソン。
聡明さと愛らしさをあわせもってキュートに長女を演じています。
徐々に家族に対して愛情を抱き始めるジャックのことも
しっかりと見ていて、「おかえり。パパ。」と彼を迎え入れます。
その「おかえり。パパ。」という台詞の愛らしさと、
ジャックを見つめる表情のかわいらしさに胸をぎゅっと掴まれました。
ただ、「愛する人の傍にいて、見守ること」の幸せと
「好きな仕事をバリバリして、認められる、もちろんお金も
入ってくる」幸せ、このふたつの幸せが「よいこと」と「悪いこと」に
振り分けられていて、そこにはなんとなく違和感を抱いてしまいました。
もちろん、愛する人のために過ごすことはとても幸せなことだけれど
それが「正解」というわけではない。
「愛する人」も「キャリア」も両方、求めていいんじゃないかな
と思うのです。
だから、私は、ジャックが「誰かを愛すること」「大切な人と
一緒に過ごすこと」の幸せに気付いた上で、今の仕事やキャリアを
大切にしたまま、新しく愛する人を見つけて欲しかったな。
と、思う私は心の貧しい人なのかな。うーん。
■監督:ブレット・ラトナー
■脚本:デヴィッド・ダイアモンド、デヴィッド・ウェイスマン
■出演
ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル
■ストーリ
優雅な独身生活を謳歌していたビジネスマンが昔の恋人との
「もうひとつの人生」を体験することで本当の幸せに目覚める。
成功を夢見て恋人ケイトと別れてロンドンへ旅立ったジャック。
13年後の今、ジャックは大手金融会社の社長として、優雅な
独身生活を満喫していた。クリスマス・イブに昔の恋人、
ケイトから電話があったが、かけ直さなかったジャック。
その翌日、目覚めたジャックはケイトと我が子2人に囲まれていた。
■感想 ☆☆☆*
アクションものの多いニコラス・ケイジですが、本来、彼は
こういったヒューマン系、コメディ系がよく似合う役者さんだと
思うのです。かっこよく動き回ってドンパチしているニコラスより
垂れ下がった眉を更に下げて困った顔をしているニコラスのほうが
私は断然、大好きです。
というわけで、この映画のニコラスは大好き。
愛らしく困り、あたふたとバタバタと走り回り、理不尽な現実に
怒り続けている彼がキュートにチャーミングに描かれています。
「家庭なんて」と思っている彼が次第に家族の暖かさや
昔の恋人だった彼女に対して愛しさを感じ始めるところは
丁寧に作りこまれていて、安心して楽しめます。
ティア・レオーニ演じる「妻」もとてもキュートで
生活感はあるものの「つかれきった主婦」ではなく、
結婚して子どもを産んでも信念を持って働き続けている様子が
かっこよく、ジャックが改めて彼女に魅力を感じ始めるのも納得。
何より、ちびっこちゃん!
唯一、パパがいつものパパと違うことを見抜くキーパーソン。
聡明さと愛らしさをあわせもってキュートに長女を演じています。
徐々に家族に対して愛情を抱き始めるジャックのことも
しっかりと見ていて、「おかえり。パパ。」と彼を迎え入れます。
その「おかえり。パパ。」という台詞の愛らしさと、
ジャックを見つめる表情のかわいらしさに胸をぎゅっと掴まれました。
ただ、「愛する人の傍にいて、見守ること」の幸せと
「好きな仕事をバリバリして、認められる、もちろんお金も
入ってくる」幸せ、このふたつの幸せが「よいこと」と「悪いこと」に
振り分けられていて、そこにはなんとなく違和感を抱いてしまいました。
もちろん、愛する人のために過ごすことはとても幸せなことだけれど
それが「正解」というわけではない。
「愛する人」も「キャリア」も両方、求めていいんじゃないかな
と思うのです。
だから、私は、ジャックが「誰かを愛すること」「大切な人と
一緒に過ごすこと」の幸せに気付いた上で、今の仕事やキャリアを
大切にしたまま、新しく愛する人を見つけて欲しかったな。
と、思う私は心の貧しい人なのかな。うーん。