旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

四天王寺から和歌山城へ 阪和線を完乗!

2017-03-28 | 呑み鉄放浪記

 推古天皇元年(593年)に建立されたと云うから、四天王寺の歴史は旧い。 

寺院を地名にいただいた天王寺は和歌山へ向かう阪和線の起点だ。
「あべのハルカス」を有する近鉄の阿部野橋と共に大阪の南玄関口となっている。
阪和線のホームはターミナル駅らしい櫛形をしているね。

次の目的地、鳳行きの各駅停車に乗車する。
空いてて快適と思いきや、何本もの快速・特急に鉄路を譲る文字通りの "鈍行" なのだ。

 

鳳駅構内に突き刺さるような5番ホームに、懐かしの京浜東北線って感じの3両編成。
1.7km先の東羽衣との間をシャトルしている。どこかの大工場のための引き込み線か。 

 

3分の乗車で終着した東羽衣駅の階段を降りると眼の前には南海の羽衣駅。
昭和初期に当時有数の行楽地である浜寺海水浴場への輸送のための支線だ。
どうやら南海電鉄とは激しい乗客獲得競争を繰り広げたらしい。

日根野駅からもうひとつ支線を乗車する。とは云っても関西空港線は立派な幹線。
在来線の鉄道橋としては最長の関西国際空港連絡橋を飛ばして10分の乗車だ。 

 

第1ターミナルビル2F町家小路の YEBISU BAR で一息。「呑み鉄」だからね。
トマトジュースにピルスナーを注いだ "レッド・アイ"、二日酔いの赤目が由来だ。 

 

日根野に戻って阪和線を南下する。"紀州路快速" とは云ってもここからは各駅停車。
和泉山脈の山合いを抜けると紀の川が流れる和歌山平野が広がる。

雨上がりで薄暗い和歌山に終着する。でも和歌山城だけは押さえておく。桜は未だだ。
世界一統、祝砲、羅生門etc、今宵は和歌山の地酒を堪能して、明日は南紀を往く。

  阪和線 天王寺~和歌山  61.3km
東羽衣支線 鳳~東羽衣      1.7km
関西空港線 日根野~関西空港 11.1km 完乗 

サクセス / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 1977