旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ナイス☆ユカリで「美和桜」を一杯 可部線を完乗!

2017-05-17 | 呑み鉄放浪記

   金曜日の広島はジャイアンツ戦を中止にする溜息混じりの雨が降っていた。
広島から西へ2駅、私はなぜか横川本通り商店街にいる。
ちょっと気になる立ち呑みがあるからだ。"のぞみの最終便まではまだ少し時間がある。

 

可部線は山陽本線の横川から分岐して、あき亀山までの15.6kmを走る。
起点の横川駅前には、7系統・8系統の電停もあって、なかなか賑やかだ。
予報通り雨がぽつぽつ落ち始めている。

可部線は地方交通線だけど、広島市街とそのベットタウンを繋ぐので乗客が多い。
輸送密度は18,000人を超えて、地方交通線の中にあってダントツだそうだ。
17:00過ぎという時間帯もあって3両編成の緑井行き新型車両は満員だ。
緑井までは日中で20分に1本、朝夕は10分に1本だから幹線並の頻度である。

緑井で後続のあき亀山行きを待つこと15分、濃黄色の電車がやって来た。
可部線は2003年に非電化区間の可部〜三段峡間が廃止になってしまった。
ところが今春、廃止区間の一部、可部〜あき亀山間が復活開業している。
廃止路線の復活は全国で初めてのケースだそうだ。

終点のあき亀山駅周辺には何もなく、一緒に降り立った女子高生がぽつんと迎えを待つ。
復活延伸はこれからの宅地開発を見込んでのことだろう。
赤ちょうちんの一軒もあると思いきや当てが外れた。やはり横川に戻らないと。

      

   本降りになった雨、ドラックストアで買ったビニール傘をさして店を探す。
めざす「ナイス☆ユカリ」を、横川本通りに入ってひと辻目右手に見つける。
中華の家庭料理を美味しくつまんで一杯。これがこの店の魅力とWebに口コミが多い。
でもそれ以上に店主の人柄に由るところが大きいとお見受けした。

 

サッポロ赤星を見つけて迷わずオーダー、"ピリ辛冷奴" を肴に呷る。この冷奴は絶品。
"野菜のマリネ" と "たくあんの燻製" を肴に「純米酒 美和桜」を常温で愉しむ。旨い。
この濃厚な味わいの酒は三次の酒。ちょっと良い具合になって来た。泊まっちゃうか。

可部線 横川~あき亀山 15.6km 完乗

 

雨の物語 / イルカ 1977