旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

夕暮れ東京散歩Ⅵ 大井町にて 東急・大井町線を完乗!

2018-05-21 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 7両編成の急行電車が多摩川橋梁を渡って3番線に入線してきた。
大井町線は田園都市線に乗り入れて、大抵の電車は溝の口を始発して来る。 

多摩川に半分乗り出した二子玉川駅が大井町線の終点。ここから起点の大井町をめざす。 

高級住宅街の等々力、ホームへ向かうには踏切をわたる。 昭和な感じの私鉄駅だ。

等々力渓谷を歩いてみる。オレンジの橋桁はゴルフ橋だ。
渓谷内の気温は2℃近く低く夏は涼をとるのに良い。手頃なデートスポットでもある。 

東横線とクロスする自由が丘、住みたい街ランキング上位常連の週末はにぎやかだ。 

九品仏~自由が丘~緑が丘に緑道が続いている。所々ツツジが彩を添えている。 

原田知世が恋人の住む街を訪ねる女の子を歌っていた。
『急行の 通過待ちが いつも とても もどかしかったの』って。旗の台では急行を見送る。 

終点の2つ手前で途中下車する。戸越公園は熊本藩主細川家の下屋敷跡。 
藩主は鷹狩りなどの折に滞在したそうだ。 

池を中心に渓谷や滝、築山などを配した池泉廻遊式庭園が広がっている。
薬医門、冠木門などが残り、なるほど大名屋敷の面影を留めている。 

大井町は立ち飲み屋が並ぶ東小路飲食店街が魅力的だけど、今日は中央口から住宅街へ。
光学通りを入るとひとつ目の信号の角に「地酒屋のぼる」が在る。 

 

明るくお洒落な雰囲気、ハイカウンター、女性をエスコートしたい店だね。 
日本酒がメインの店だって、1杯目はビールを飲みたい。でピルスナーを楽しむ。
冷菜はタコ酢の物、ポテトサラダ、ししとうちりめん煮。どれもレベルが高い。 

 

海鮮は愛媛県で朝水揚げされたものを空輸するそうだ。
愛南深浦港で揚がった "シマイサキ" と "平貝" を切ってもらう。
日本酒も愛媛が良いね。西条市は成龍酒造の "伊予 賀儀屋" の純米吟醸をいただく。

 

〆は "宇和島風鯛めし" をいただく。前半は酒の肴に抓んでみる。
濃厚な味だから、3杯目は純米酒。軽快な旨みの無濾過生原酒が合う。
陽が長くなって店を出る頃ようやく夕暮れって感じだね。愛媛が美味しい放浪でした。

東急電鉄・大井町線 二子玉川~大井町 10.4km 完乗 

東京ららばい / 中原理恵 1978