太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ドリー

2014-12-17 10:51:01 | 日記
夫の叔母が飼っている猫のドリーが、15年の生涯を閉じた。

ここ1年ほどは肝臓も腎臓も機能が弱っていて、もう長くはないと言われていた。


それでも、ドリーは見た目は病気もちのようにも見えず、

静かに過ごしていたのだけれど、ある日とうとう内臓が機能しなくなってこん睡状態になり、

やむをえなく、薬で安楽死させたのだった。

叔母は仕事で遠洋におり、叔父が叔母とメールでやりとりをし、そう決めた。



共に海洋調査にかかわっている叔父叔母は、5年前に陸に上がるまでは

ボートで世界中の海をまわっていて、ドリーも一緒にいろんな国へ行った。

ガラパゴス諸島や、ギリシャ、アフリカなどで現地の人達と一緒に写した写真がいっぱいある。

何度か海に落ちても生き延びたツワモノである。



気位が高く、いつもなんだか不機嫌で、かわいげのない猫だったけど、

叔父叔母の留守には一緒に生活もしたし、

いなくなってしまうと、ぽっかりとして、私の中にドリーの場所がちゃんとあったんだと思い知る。

15年も一緒にいた叔父叔母の気持ちは、どれほどだろうか。






絵の邪魔をするドリー





眠りこけるドリー


「彼女はいい人生だったと思うよ」


叔父がそうつぶやいた。

ドリーは身軽になって若返って走り回っているだろか。





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