ガレージに入るドアを開けたら、いきなり せせらぎ に出くわした。
(注)せせらぎとは、ゴ○○リのことで、あまりの気色悪さにその名前も口にしたくないため、
伊坂幸太郎氏の小説から引用して「せせらぎ」と呼ぶことにしているのである
せせらぎは、ガレージの真ん中で、きっちりこちらを向いており、
体長は6センチはある、いやらしくてらてらしたやつだ。
私が自力で対処できる大きさの限界は、1センチまでである。
よって、見なかったことにして、ドアを閉めようとしたが、
ガレージは私達の住まいに非常に近い場所にあり、このまま放置したら、
あれがウチのほうにやってこないとも限らない。
という恐怖が、閉めかけたドアを再び開けさせた。
せせらぎから目を離さないまま(あいつらは目をそらすと動く傾向にあるので、気持ち悪いが仕方がない)
ガレージの隅にあるリサイクル入れの箱から掴めるだけの古新聞を取り出し、
長い方向に丸めて先を持った。
いつでも逃げ出せる姿勢を保ったまま、腰をかがめ、丸めた新聞紙を伸ばして息を止め、
狙いを定めてせせらぎを打った。
逃げられるかと思いきや、あっさりとせせらぎは打たれた。
しかし、あいつらは弱ったふりをして、油断させた隙に逃げることもあるので、
もう一度叩いた。
何か理由があって、弱っていたのだろう。
動かないのを確かめて、一度は2階に引き上げたのだが、やつが再び動き出したのではという妄想がわいてきて、
その場合は食器洗剤をかけようと、洗剤を手にして確認しにガレージに行った。
せせらぎは、同じ場所にひっくり返ったままだった。
新聞紙の長い方が、だいたい90センチ弱として(アメリカの新聞は日本よりも一回り小ぶり)
私の腕が50センチ強とすると、足して1.4メートル。
体長6センチであっても、1.4mの距離があれば私にもなんとか対処できることがわかった。
せせらぎは、たぶん夫の父が片付けてくれたのだろう。
翌朝、出かける前に見たら、いなくなっていた。
片付けられるようになるのは、まあ到底無理だろうと思われる。
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(注)せせらぎとは、ゴ○○リのことで、あまりの気色悪さにその名前も口にしたくないため、
伊坂幸太郎氏の小説から引用して「せせらぎ」と呼ぶことにしているのである
せせらぎは、ガレージの真ん中で、きっちりこちらを向いており、
体長は6センチはある、いやらしくてらてらしたやつだ。
私が自力で対処できる大きさの限界は、1センチまでである。
よって、見なかったことにして、ドアを閉めようとしたが、
ガレージは私達の住まいに非常に近い場所にあり、このまま放置したら、
あれがウチのほうにやってこないとも限らない。
という恐怖が、閉めかけたドアを再び開けさせた。
せせらぎから目を離さないまま(あいつらは目をそらすと動く傾向にあるので、気持ち悪いが仕方がない)
ガレージの隅にあるリサイクル入れの箱から掴めるだけの古新聞を取り出し、
長い方向に丸めて先を持った。
いつでも逃げ出せる姿勢を保ったまま、腰をかがめ、丸めた新聞紙を伸ばして息を止め、
狙いを定めてせせらぎを打った。
逃げられるかと思いきや、あっさりとせせらぎは打たれた。
しかし、あいつらは弱ったふりをして、油断させた隙に逃げることもあるので、
もう一度叩いた。
何か理由があって、弱っていたのだろう。
動かないのを確かめて、一度は2階に引き上げたのだが、やつが再び動き出したのではという妄想がわいてきて、
その場合は食器洗剤をかけようと、洗剤を手にして確認しにガレージに行った。
せせらぎは、同じ場所にひっくり返ったままだった。
新聞紙の長い方が、だいたい90センチ弱として(アメリカの新聞は日本よりも一回り小ぶり)
私の腕が50センチ強とすると、足して1.4メートル。
体長6センチであっても、1.4mの距離があれば私にもなんとか対処できることがわかった。
せせらぎは、たぶん夫の父が片付けてくれたのだろう。
翌朝、出かける前に見たら、いなくなっていた。
片付けられるようになるのは、まあ到底無理だろうと思われる。
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