太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

45歳のむすこ

2016-11-25 19:44:34 | 日記
夫の両親は、今年のクリスマスをシアトルで過ごす予定だ。

シアトルには夫の兄夫婦も孫達も、シュートメの妹夫婦もいるので、

サンクスギビングがハワイなら、クリスマスはシアトル、といったように行ったり来たりをする。



今年のクリスマスは日曜日で、シュートメはずいぶん前から

私達夫婦がクリスマス前後に仕事の休みをとって一緒にいけないものかと言っていたが、

私は日本に行くのに休みをとったばかりだし、夫も有休はないので無理だと言い続けてきた。

それが先週になって、夫がクリスマスの翌日の月曜日が代休で休みになることがわかり、

そうすると土・日・月と三連休になるので

俄然、シュートメは私達も行く方向で話を進めはじめた。



数日前の朝、仕事に出かける私にシュートメが

「○○(夫)が とっても シアトルに行きたいから、休みをとると言うの。

あなたもなんとか休めないものかしら」

と言う。

そんな話は初耳なので、休むかどうかは今夜本人に聞いてみてからにしようと思った。

夫に聞くと、


「行ったところで正味二日の滞在で、月曜に帰ってきて、火曜はまた3時半起きで仕事に行くなんて真っ平ごめん。

△△(義兄)には夏に会ったばかりだし。行きたいなんて言ってないぞー」



数日後、シュートメが再び我が家に訪れた。



「お休みとれた?もうチケットを取りたいんだけど?」


やはり無理だと言うと、シュートメの顔が固まった。



「でもそれだと○○(夫)が一人になってしまうわ」

「いや、私がいるし?」

「土曜日と月曜は一人よ。私は○○を一人にさせたくないのよ」

「クリスマスの日は私も休みだし、土曜も月曜も昼間は仕事だけど、夕方には帰ってくるよ??」

「でも○○を一人にしたくないのよ!」



どうしてもダメだとわかると、大きな音をたててドアを閉めて行ってしまった。




わかりあえない、と思うことはいろいろあるけれど、

これは中でもレベル4の難易度である。

一般的なアメリカ人が、サンクスギビングとクリスマスをどれだけ大事に思っているかは

私の理解を超えている。

夫だってアメリカ人には違いないが、彼はちょっと変わっているのだ。

夫の両親があれやこれやとパーティを企画するので乗っかっているだけで、

その日にべつに無理して家族が集まらなくたって・・・という感じである。

日本人にとって、そういう行事といったらお正月になるだろうか。

でもそれだって、結婚している息子が大晦日と1月2日の昼間を一人で過ごすとしても

それが一体どれほどのオオゴトなのか、と私は思う。

だからきっと、クリスマスはもっともっと彼らにとって特別なものに違いない。






ということにしよう。






そのクリスマスに、息子が一人で過ごすだなんてシュートメにはゆゆしきことなんだろう。

クリスマスには私も休みだし、その前後は昼間いないだけだというのは

シュートメ的には息子が一人で過ごすのと同じなんだろう。



たとえその息子が45歳でも。



その45歳の息子は、その後、

両親側の家でジグソーパズルをやったり、みんなで食事をしたり、

息子なりに母親の機嫌をとっているのがわかって、

いやー、大変だなァーと私は遠巻きに眺めているのである。









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