ところ変われば食べ物も変わる。
アーティチョークは、日本にいた頃は食べたことはおろか、見たこともなかったものの一つだ。
ここでは、よく食べる。
見た目も不思議なら、食べ方も変わっている。
全体を蒸すか、お湯を張った容器にいれてレンジで加熱してから、
ガク(?)の部分を1枚ずつはがして、その根元のほうだけを前歯でかじり取る。
大きな花びら状のガクの根元の、食べる部分はほんの5ミリ。
いったい、どこの誰が最初に食べてみたのだろう、と不思議に思う食べ物は数あれど、
アーティチョークもそのひとつだ。
アーティチョークを食べるたびに、これは何の味に似ているんだろうかと考える。
なにかに似ているけど、思い出せない。
姉一家がハワイに来たとき、アーティチョークを生まれて初めて食べた義兄は大変気に入って
「これは茹でたとうもろこしの味だ!」
と言った。
近いが、ちょっと違うと私は思う。
そして昨日、アーティチョークを食べながらひらめいた。
茹でた里芋の味だ!
そう気づくと、もう里芋の味しかしなくなってくる。
他のみんなは、アーティチョークを何かの味のディップにつけて食べるけれど、
私はそのまま食べるほうが好きだ。
それもそのはず、味は里芋なんだから。
あの、ぽくぽくとした素朴な味と風味が懐かしい。
酢味噌なんかにつけてもいいんじゃないかと思う。
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アーティチョークは、日本にいた頃は食べたことはおろか、見たこともなかったものの一つだ。
ここでは、よく食べる。
見た目も不思議なら、食べ方も変わっている。
全体を蒸すか、お湯を張った容器にいれてレンジで加熱してから、
ガク(?)の部分を1枚ずつはがして、その根元のほうだけを前歯でかじり取る。
大きな花びら状のガクの根元の、食べる部分はほんの5ミリ。
いったい、どこの誰が最初に食べてみたのだろう、と不思議に思う食べ物は数あれど、
アーティチョークもそのひとつだ。
アーティチョークを食べるたびに、これは何の味に似ているんだろうかと考える。
なにかに似ているけど、思い出せない。
姉一家がハワイに来たとき、アーティチョークを生まれて初めて食べた義兄は大変気に入って
「これは茹でたとうもろこしの味だ!」
と言った。
近いが、ちょっと違うと私は思う。
そして昨日、アーティチョークを食べながらひらめいた。
茹でた里芋の味だ!
そう気づくと、もう里芋の味しかしなくなってくる。
他のみんなは、アーティチョークを何かの味のディップにつけて食べるけれど、
私はそのまま食べるほうが好きだ。
それもそのはず、味は里芋なんだから。
あの、ぽくぽくとした素朴な味と風味が懐かしい。
酢味噌なんかにつけてもいいんじゃないかと思う。
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