職場のクリスマスパーティがあった。
ラニカイにあるゴルフコースを借りるのは、今年で2年目だ。
毎年ゲストを連れてきてもいいので、夫と一緒に夕焼けに染まるラニカイを目指した。
思い思いにドレスアップして、いつもの仲間とは違う顔。
歌いたい人がカラオケで歌うのだが、ステージがあるわけでもなく
聴きいらねばならぬ雰囲気もないので気楽なものだ。
日本だったら社長の挨拶だとか、乾杯の音頭なんかあるんだろう。
「ま、ま、無礼講で」
とかいって、お酌しあったり。
プレゼントを交換し、ゲームをやり、
今年もサンタクロースがやって来て、ハイテンションにパーティは続く。
オーナーは来ているけれど、彼の挨拶はなく、にこにこと座っているだけだ。
パーティも終盤になって、ゼネラル マネージャーのStevieがマイクを持った。
彼女はオーナーの長女だ。
あなたたちはみんなこの会社の背骨で、あなたたちなしで今はない、と私達の日頃の仕事ぶりをたたえたあとで、
今年初めての試みとして、従業員の中からMVPを選ぶ、という。
カスタマーサービス部門と、皆勤および仕事の正確さ部門と、キャッシャー部門。
カスタマーサービスでBOOTHYが呼ばれ、
キャッシャー部門でDANAが呼ばれ、
拍手していたら、皆勤および仕事の正確さ部門で私が呼ばれたのだ。
ふわふわと前に出て、Stevieから表彰状をもらい、ハグをした。
そこにTimが布のかかった大きな台車を引っ張ってきた。
「One,Two,Three!」
布をサッととると、そこには50インチの大型テレビが3台。
MVPの人たちへの会社からのプレゼントだ。
とても、嬉しかった。
私だけがクソ真面目に仕事して、適当にやっている同僚達に腹が立つこともあった。
自分が自分を認めていればそれでいいのであって、
人に認められたい、という気持ちは良くないものだと自分に言い聞かせてきた。
けれど、認めてもらえて、私は心から嬉しかったのだ。
認められたいと思ったっていいじゃないか。
本屋で働いていた頃は、どんなにやっても当たり前で、
オーナーは、私がやったことはスルーして、やっていないことを探して指摘する人だった。
それでも、転職するときには恐れがあった。
辞めたい、と思っていたわけではないのに、あれよあれよと言う間に話が進んだ。
未知の不安よりも、慣れ親しんだ不満のほうが気楽だという気持ちは、きっと多くの人にあるだろう。
辞めると決めたあとに、私よりもあとに入った人のほうが時給が高かったのを知ったときの虚しさ。
あれから2年と8ヶ月。
私はこの職場で初めての日本人で、受け入れるほうも手探りだったろうし
たった一人のガイジンである私も同じだった。
「シロ、We Love You.ずっとここにいてほしいと思ってる」
Stevieはそう言って私を抱きしめた。
ここにきて、よかったなと思う。
さて、50インチのテレビ。
今、使っている45インチテレビの場所に置くと、画面が近すぎて寄り目になりそうだ。
かといって、ほかにテレビを置く場所もなし。
しいて言えば、2階の寝室に置けないこともないけれど、寝室でテレビをみる習慣はない。
とりあえず屋根裏に置いて考えることにしよう。
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ラニカイにあるゴルフコースを借りるのは、今年で2年目だ。
毎年ゲストを連れてきてもいいので、夫と一緒に夕焼けに染まるラニカイを目指した。
思い思いにドレスアップして、いつもの仲間とは違う顔。
歌いたい人がカラオケで歌うのだが、ステージがあるわけでもなく
聴きいらねばならぬ雰囲気もないので気楽なものだ。
日本だったら社長の挨拶だとか、乾杯の音頭なんかあるんだろう。
「ま、ま、無礼講で」
とかいって、お酌しあったり。
プレゼントを交換し、ゲームをやり、
今年もサンタクロースがやって来て、ハイテンションにパーティは続く。
オーナーは来ているけれど、彼の挨拶はなく、にこにこと座っているだけだ。
パーティも終盤になって、ゼネラル マネージャーのStevieがマイクを持った。
彼女はオーナーの長女だ。
あなたたちはみんなこの会社の背骨で、あなたたちなしで今はない、と私達の日頃の仕事ぶりをたたえたあとで、
今年初めての試みとして、従業員の中からMVPを選ぶ、という。
カスタマーサービス部門と、皆勤および仕事の正確さ部門と、キャッシャー部門。
カスタマーサービスでBOOTHYが呼ばれ、
キャッシャー部門でDANAが呼ばれ、
拍手していたら、皆勤および仕事の正確さ部門で私が呼ばれたのだ。
ふわふわと前に出て、Stevieから表彰状をもらい、ハグをした。
そこにTimが布のかかった大きな台車を引っ張ってきた。
「One,Two,Three!」
布をサッととると、そこには50インチの大型テレビが3台。
MVPの人たちへの会社からのプレゼントだ。
とても、嬉しかった。
私だけがクソ真面目に仕事して、適当にやっている同僚達に腹が立つこともあった。
自分が自分を認めていればそれでいいのであって、
人に認められたい、という気持ちは良くないものだと自分に言い聞かせてきた。
けれど、認めてもらえて、私は心から嬉しかったのだ。
認められたいと思ったっていいじゃないか。
本屋で働いていた頃は、どんなにやっても当たり前で、
オーナーは、私がやったことはスルーして、やっていないことを探して指摘する人だった。
それでも、転職するときには恐れがあった。
辞めたい、と思っていたわけではないのに、あれよあれよと言う間に話が進んだ。
未知の不安よりも、慣れ親しんだ不満のほうが気楽だという気持ちは、きっと多くの人にあるだろう。
辞めると決めたあとに、私よりもあとに入った人のほうが時給が高かったのを知ったときの虚しさ。
あれから2年と8ヶ月。
私はこの職場で初めての日本人で、受け入れるほうも手探りだったろうし
たった一人のガイジンである私も同じだった。
「シロ、We Love You.ずっとここにいてほしいと思ってる」
Stevieはそう言って私を抱きしめた。
ここにきて、よかったなと思う。
さて、50インチのテレビ。
今、使っている45インチテレビの場所に置くと、画面が近すぎて寄り目になりそうだ。
かといって、ほかにテレビを置く場所もなし。
しいて言えば、2階の寝室に置けないこともないけれど、寝室でテレビをみる習慣はない。
とりあえず屋根裏に置いて考えることにしよう。
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