太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

サイレン

2019-02-17 10:36:43 | 日記
サイレンの語源をご存知だろうか。

私は、他の人が普通に知っていることを知らないために、

数え切れないほど恥をかいてきた。

二十歳過ぎて、梅の実が熟して梅干になると発言して母を悲しませた。

だからきっと普通の人は知っているのだろうけど。


新しい映画の予告を、テレビで観た。

海に住む主人公が、陸にもいる、ということは人魚であろう。

その映画のタイトルが


SIREN


なのである。

私は何も考えずに夫に聞いた。

「主人公の名前?」

「サイレン(英語ではセイレン)だよ」

「ウーウーっていう、あのサイレン?」

「そ」

「なんで?」

「海に住む生物だからでしょ」

「????」

夫が言うには、古い言い伝えで、人魚が美しい歌声で船乗りを誘惑し、船を難破させる。

その生物の名前がサイレン(セイレン)で、のちにその歌声のことをサイレンというようになった。


調べてみた。


サイレンは、英語「siren」からの外来語で、ギリシャ神話の魔女「Seiren(セイレン・セイレーン)」の名に由来する。
セイレンは、上半身が女性、下半身が鳥の姿をした海の魔物で、美しい歌声で船人を誘惑し、難破させたといわれる。



人を不安にさせる、あの音を

魔女の美しい歌声と同じ単語にするとは、なんという秀逸なセンスだろうか。

人魚ではなく、上半身が人で、下半身が鳥だったけど

夫はそういう雑学によく通じている。


「物知りだねえ!」


シンガポールはフィリピンにあると信じていた私に、そんなことを言われても

夫はぜんぜん嬉しくもなんともないのである。









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