太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

タイムライン

2021-10-11 14:27:41 | 不思議なはなし
先週、母の四十九日だった。
妹とLINEで話をしていて、私が「お父さんの時みたいにお知らせがあるかな」と言ったら、妹が「なにそれ?」と言う。
昨年の、父の四十九日の日。
姉が、祭壇のお膳を下げに行ったら、つけてもいない2本のロウソクに明々と灯が灯っていたという。
きっと父が「じゃ、行くよー」と知らせてくれたんだね、と言い合った。
姉は妹にはその話をしなかったのだろうと思ったが、妹が改めて姉に聞くと、
そんな話は知らない、と言ったというのだ。

そんなはずはない。私は姉から聞いたのだし、ブログにも書いた。
(その証拠の記事はコチラ

これって、タイムラインてやつ?

大昔のことじゃなく、昨年のことを姉が忘れたとは思えない。
考えられるとしたら、そのとき私は別のタイムラインにいたということ。
私も詳しくはないのだけれど、我々が現実だと思っているものはひとつではなく、
たくさんの現実世界が平行して存在している。
そのいくつもの世界を、私たちは知らないうちに行ったり来たりしているというもの。

これを友人に話したら、彼女の友達が、彼女にとってはおふくろの味の、ある料理が食べたくなったので母親に言ったら、
そんな料理は知らない、と母親が言う。
何度も作ってくれたものなので、忘れるはずがなく、作って母親に食べさせても、知らない、と言う。
母親の認知症の検査をしても異常なし。
それももしかしたらタイムラインなのかも。

有名なところでは、ネルソン・マンデラ氏が獄中で亡くなった、と記憶している人たちがいる。
オーストラリア大陸が、もっと下の方にあったと記憶している人たちがいる。
それらはその人たちの勘違いなどではなく、マンデラ氏が獄中で亡くなったという世界にいたのだ。


タイムライン、パラレルワールド、それらをなんと呼ぶのかはわからない。
話を聞いていたときには、「そんなことってあるのかなあ」と思っていたけれど、
今は、「ひー!そうなのかも!」と思い始めている。

以前私は夢の中で、あるパーティ会場から庭に出たら(パーティにはニコラス・ケイジがいた)そこは日本で、当時皇太子さまと雅子さまのご成婚パレードの最中だったことがある。
その時夢の中で、これは過去に戻ったのではなく、ご成婚パレードが行われている世界のドアを開けただけなのだ、と思った記憶がある。
夢の中では深く腑に落ちたものの、目が覚めてみたら混乱した。
過去と思っていることも、過ぎてしまったのではなく、どこかに存在している。
つまり、線状に過去現在未来が連なっているというよりは、すべてのことが同時にフワフワ浮かんでいる感じ。

私は、独身だった頃の父に会った夢も見た。
夢の中で私は父の娘だとわかっているのだが、若い父にとって私は友達。
友達である父に、結婚することになったという電話をすると父は
「えー!そうかそうか!よかったなァ!!」
いかにも父なら言いそうなことを、底抜けに明るく父は言うのだった。
その夢も、皮のつなぎを着てオートバイに乗る若い父がいる世界が今もあって、そこに行ってみたということじゃないのだろうか。


まだ小さかった私が、画用紙にクレヨンで絵を描いている。
母は庭で洗濯物を干している。
「おかあさん、何色が好き?」と私が聞く。
「うーん・・赤い」と母が言う。
妙に鮮明に覚えているそんな場面も、今もどこかに存在しており、
白地に小さな赤い水玉模様のブラウスがよく似合った母がいる世界が、今もどこかで続いているのなら、どんなにいいだろう。
私は母に会いに行き、どんな話をするだろう。
母を見たら、泣くだろう。






ノースショアに

2021-10-11 09:27:31 | ハワイの自然
朝起きたら、どんより曇っていて、強風。
この天気でビーチに泳ぎに行っても肌寒いし、私には波が強すぎる。
青空を求めてノースショアに行くことにした。
晴天を期待するなら、近いところではカイルアか、ホノルルまたはノースショア。
最近は、用事もあってホノルルばかりに行っていたので、今日の気分はノースショアだ。



海沿いの1本道をひたすら走る。

エフカイビーチ

まだ波がそれほど高くない。これから冬に向けて、どでかい波がやってくる。
ワイメアを通りかかったら、湖のように凪いでいて驚いた。

マツモトシェイブアイス

ここは必ず寄る。

レインボー Lサイズ もち入り

頼むのはいつもレインボー。
食べていくうちに、氷の青と緑と黄色が混ざり合って、宝石みたいにきれいになるのを見るのが好き。

ノースショアに行くのは1年ぶりぐらい。
春先から夏の頃、本土から旅行者が押し寄せていたときは、ここもすごい混雑だったらしいけれど、
お店も半分ほど閉まっていて、人もそれほどいない。
寂しくなったなあと思っていたら、それは単に私たちが行った時間が早かったからで、
ワイアルアのほうまでドライブして戻ってきたら、車はわんさか、人はぞろぞろ、店もほとんど開いていた。

ランチは、地元のハンバーガーショップのクアアイナにしようと思っていたが、ニンニクの香りに誘われて予定変更。
BIG WAVEのフードワゴンにした。



ガーリックバターシュリンプ

ご飯とレタスとパイナップルがついてくる。
殻も尻尾も食べられて、大満足の美味しさ。



シュリンプワゴンの後ろに、同じBIG WAVEのハンバーガーのワゴンがある。
ここのバーガーは、草だけで育てたビーフを使っている。
これはチーズとマッシュルームのバーガーに、アボカドを追加したもの。
これに、Sサイズのフレンチフライを頼んだ。

アメリカで、日本よりも美味しいものを探すのは大変だが、
私が断然美味しいと思うものの代表が、ハンバーガーとじゃがいもだ。
チェーン店のハンバーガーは、また別物なので、地元の店のハンバーガーに限る。
BIG WAVEは話には聞いていたけれど、食べるのは初めて。
げんこつのようなハンバーガーはジューシーで、グリルした香りが香ばしく、
もうひとつ食べられそうなほど美味しかった。
アメリカで食べるフレンチフライは、じゃがいもの味がしっかりあって、日本で食べた味とは違うように思う。
丸ごとオーブンでじっくり焼くベイクドポテトも、マッシュポテトも然り。
じゃがいも自体が違うんだろうか。


インドやタイ風の服や小物を売っている、OCEAN QUEENは私が好きな店だ。
その日はすべての商品が半額で、巻きスカートを1500円ほどで買った。


うちの村も田舎だけど、ノースショアのさらに奥のほうに行くと、うちの村が街に思えてくる。
ここに住む人たちは、こののどかさが好きで、何度も持ち上がる開発の話に猛反対をする。
ホテルがあって、ビルが建ち、おしゃれな店があるのはホノルルだけで充分だと私も思う。
空がどこまでも広く、ほとんど粗削りな自然がどっしりとそこにある。
夫が子供の頃、ボーイスカウトのキャンプでよく行ったという施設が当時と同じに残っていて、
40年たった今も、子供たちがそこを使っている。
100年前からあるサーフショップと、同じく100年前に掛けられた橋がある。

ハワイの良さは、ワイキキではなくて田舎にある。