太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

手放して、よかったこと

2023-03-10 08:00:31 | 絵とか、いろいろ
私の、あるオリジナル作品を欲しいというお客様がいて、それは手元に置いておきたかったけれど、
他界した父が残した何百枚という油絵キャンバスの山を思い出し、売ることにした。(その記事はコチラ

数日後、ギャラリーのラティーシャから連絡があった。
その作品を買ってくださったお客様が大変喜んで、私にギフトを置いていったという。
アーティストには手放したくない作品というのがあって、これもたぶんその一つだと思う、というようなことをお客様に説明したらしい。

「こんなことはね、滅多にないのよ。よほどうれしかったのね」

ギャラリーに寄って、そのギフトを受け取った。白い封筒に入っていたのは、レストラン「ハレイワジョーズ」のギフトカード200ドル分。
ハレイワジョーズこそ、店内からその作品の景色が見える場所であり、だから気をきかせてくれたのかなと思った。
すると、ギャラリーで働くナタリーが言った。

「この人たちは、ここのガーデンのオーナーなのよ」

なんと!!
ギャラリーには、堂々たる大きさの油絵など、そのガーデンを描いた作品がいくつかある。
それらには目もくれず、プリントしてマットに入れただけの私の作品を見て、気に入ってくれたのだ。
嬉しい×100万倍。

その週末、さっそく夫と二人でお祝いにハレイワジョーズに出かけた。
相変わらずの混雑



テーブル席から見えるガーデン

私の作品



エマのポケ

チャウダーとウェッジサラダ

カルビとマヒマヒ

デザートにはクレームブリュレ

ここのデザートは美味しいけどボリュームがあって、10年前には食べられたけれど、今はもう無理。
クレームブリュレが1番小ぶりなのだが、それでも直径15センチは余裕にある。

店内に私の作品があるかも、と思って探したが、なかった。
もしかしたらレストランと土地のオーナーは別なのかもしれない。
彼らの家のどこかに飾ってあるのだろうか。

こんなに誰かに喜んでもらえるのなら、手放してほんとうによかった。
手放せずに置いてある他の作品も、もしもそれを欲しい人が現れたときには、潔く手放そう。