太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハワイでベストなハンバーガー

2016-11-20 18:34:24 | 食べ物とか
私にとってハンバーガーは、

何を食べるかと言うときに、誰かに提案されたら便乗するけれど、

自分から食べたいと思うことは滅多にないものだ。

だいたい、どこで食べても似たようなものだと思っている。

だから、それほどいろんなところでハンバーガーを食べているわけではない。



その私が、「あぁ食べたいなあ!」と思うハンバーガーがある。




場所は、 クアロアランチ (牧場)。



映画「ジュラシックパーク」をはじめ、「LOST」や「50回目のファーストキス」など

多くの映画の舞台となったところで、何年か前に観光地化した牧場である。

4000エーカーというだだ広さ(どのぐらい広いのか想像もつかん)。

カメハメハ王から600エーカーほどの土地を買った人の子孫が、さらに買い足して今の広さになった。





ジュラシックパークツアーだとか、ジップラインだとか、プライベートビーチで遊ぶだとか、乗馬とか、

楽しいアクティビティがたくさんあって、なかなかいい観光スポットだと思う。



ところが、我が家から車で10分余という近所にあって、実は1度も行った事がなかった。

ここで提供しているハンバーガーが、それはそれは美味しいのである。

職場の同僚が買ってきてくれたことがあって、初めて食べたときに感動した。

それをまた食べたくて、今日は夫と初めてクアロアランチに行ってみたのだ。







オリジナル




チャイナマンズハット バーガー(オニオンフライがはさまってる)




お値段は、1300円から1800円ぐらいと、ちょっと高めだが、

その価値はおおいにある。

フレンチフライも、さっくさくで、パンも他のバーガーのパンとは全然違う。

なにより中身のハンバーグが美味しい。

ノースショアに向かう途中で、お昼になったら是非おすすめのハンバーガーなのだ。





アクティビティの中にある、乗馬体験がおもしろそうだ。

1時間コースと2時間コースがあり、2時間だとジュラシックパークの撮影地の奥のほうまで行ける。

来月、私達の結婚記念日があって、何をしようかと考えていたところで

迷わずこれにすることにした。







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ギョサン

2016-11-18 20:55:21 | 日記
「 ぎょさん を見に行こうと思ってンだけど」

と言ったのは、小田原で会った友人である。

「ギョサン??」

初めて聞く言葉だ。日本語かどうかも怪しい。

友人によると、漁師さんたちの間で人気の、滑りにくいサンダルなんだそうだ。

漁師の「漁」と、サンダルの「サン」で ギョサン か。


なるほど。


10年近く愛用していたビーチサンダルが、とうとう壊れてしまったところだったから

これ幸いと友人に付いてゆくことにした。



小田原駅の近くにある、松下靴店にギョサンはあった。

松下靴店は、いかにも商店街の中の靴屋さんといった風情だ。

店の横には、ギョサンのマスコット ギョッピーくん がいた。


ギョッピー


日本では、ゆるキャラとかいって、なんでもかんでもマスコットがあるらしいけど、まさかここにも。

顔の部分が穴になっていて、自分の顔を出して写真を撮れるようになっている。

もちろん写真を撮った。人通りも車も通る店先で。年甲斐もなく。


小田原名物ギョサンと書かれた旗の横をすり抜けて店内に入ると、入り口に、色とりどりのギョサンが、所せましと並んでいる。

そのバラエティには、驚いた。



松下靴店のHPより


ゼリーみたいに半透明になったのや、その中にキラキラするものが入ったのや、

鼻緒のデザインもいくつかあって、友人と私はいくつも試し履きしてみた。

迷った結果、私が買ったのはコレ。




写真で見るとわかるが、鼻緒と底が一体化している。

ビーチサンダルは、たいてい鼻緒が底から抜けてしまって使えなくなるので、これは長持ちするかもしれない。

私の壊れたビーチサンダルも、10年のうち半分はハワイで年中酷使していたことを思うと、かなり長持ちしたと思う。

ということは、ギョサンはそれ以上もつのか?

今から10年、いや15年として、私はいったい何歳になってい・・・・・(以下自粛)・・・






気を取り直して、ギョサンについて調べてみたので書いておく。


今は小田原名物だが、発祥は小笠原。小笠原が日本に返還された1968年過ぎから、それまでのアメリカのビーチサンダルにかわって

磯で滑りにくい合成樹脂の履物が売られるようになった。それが漁師の間で評判になり、70年代になって、漁業従事者用サンダルになったらしい。



なるほど。(2回目)

業従事者用サンダルで ギョサン なんだな。




履いてみると、素材が硬いからか、最初はしっくりくる感じはしないのだが、

履いているうちに、その硬さが心地よくなってくる。



ギョサンを見た夫が、

「これは見たことがある」

と言う。

そんなはずはない。私だって知らなかったんだから、夫が知っているはずがない。

「いや、でもどこかで見た」

サーファーにおすすめのサンダルっていうことらしいから、日本にいたときにサーフィン仲間の誰かが履いていたとか。

「うーん・・・」


しばらく考えていた夫が、にわかに叫んだ。




「ベンジョスリッパ!!!!」




はァ?



よくそんな日本語覚えてたもんだね。





日本で英語を教えていた幼稚園のトイレに、こういうのが置いてあったそうなんである。

むろん、靴のサイズ31センチの夫には履けやしないのだが、

それまで見たこともないサンダルだったので、よく覚えているのだそうだ。



まあ

そう言われてみれば、絶対に違うとは言い切れないけども

漁業従事者用サンダルが、一気に便所サンダルになってしまうとは。

このサンダル、けっこう気に入ってるのに、履くたびに


ベンジョ


の文字が頭に浮かぶのである。






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罪悪感

2016-11-16 19:06:33 | 日記
うちの猫や、部屋の隅から出てきたゲッコー(やもり)の足に

綿ぼこリと共に私の髪の毛がからまっているのを見ると、罪悪感を感じる。

それがたとえ蜘蛛であっても、同じだ。

蜘蛛は好きじゃない。

ハエ取り蜘蛛以上の大きさになったら、まともに見ることもできない。

殺したくはないから、どこか見えないところに行ってくれと願う。

そんな蜘蛛でさえ、私の髪の毛をひきずっていたら、

申しわけないような気持ちになる。

猫やゲッコーなら、つまんで取り除いてやることもできるけれど、

蜘蛛は触れないので、よけいに罪悪感が募る。

こんなふうに思うのは、私だけだろうか。





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怒る人

2016-11-15 11:35:08 | 日記
昨日の記事に引続く。(昨日の記事はコチラ

これでも私は、ずいぶん怒れるようになった。

「怒りを表現することができる」ようになった、のほうが正しいか。

長いこと、私は自分に「怒る」ことを許してこなかった。

怒ることは恥ずかしいことであり、それを表現するのはもっと恥ずかしいことであると私は信じて生きていた。

私にどんな仕打ちをした人にでも、砂をかけるようなことをしてはいけない、

と母に言われて育ったこともあるかもしれない。

母は「怒るな」とは言わなかったから、私が勝手に解釈していただけかもしれない。




とにかく、私は怒りが沸いてきても、それを認めずに押し殺すことが上手になった。

生まれた怒りの行き場は、

『こんなことを我慢できる(怒らない)のは私ぐらいのものだ』

という変なプライドとなって君臨し、

怒っている人を心の中で思い切り見下すことでバランスを保つ。

私はひたすらそのプライドを守るために観音様のフリをしていたのだった。

その集大成が、前の夫と出会ってから離婚するまでの17年間なのだが、

しかし観音様じゃない私は爆発して、フツーのニンゲンに戻った。



今の夫に会ってからは、私は堂々と怒り、不機嫌をあらわにし、

時折、観音様のフリをしていた頃を思い出したりしているのだが、

まだまだ私の怒り方は控えめであると思う。




職場にやってくる中国の旅行者たち。

彼らはいとも簡単に怒り、それをあらわにして憚らない。

税金が加算されるのが許せないといって怒り、列に並びたくないといって怒る。




先週の、アメリカ大統領選挙。

その翌日、仕事から帰ると夫の両親の車がなかった。

しばらくして、シュートメが帰ってきた。

ドカドカと足音をたてて、ガレージから私達の住まいに入ってきて、

「このベーグル、あげるわッ!!」

とベーグルを差し出した。

夫が、よせばいいのに「調子はどう?」と聞いた。

調子がいいわけないじゃないか。

「MUCH BETTER!(すっきりしたわよっ!)」



トランプ氏が当選したことで怒っていたシュートメは、

近所の誰かが、トランプ氏の名前を書いたプラカードを立てているのを見て怒り心頭。

車で近所をまわって、すべてのプラカードを引っこ抜き、バキバキに折ってトランクに放り込んできたというのだ。



「信じられない信じられない!明日それを立てた人達と話さなくちゃならないわッ!」



ちなみにベーグルは関係ない。

それは私達におすそ分けしようと思っただけだったが、怒りのあまりに乱暴になっただけ。



どうも、シュートメがあまりに怒っているので夫の父と喧嘩をしたらしく、

父はプイと出て行ってしまったということのようだ。



そういえば、何年も前に夫の父が洗濯室の水道を出しっぱなしにして浸水したとき、

仕事に行っていたシュートメは、すごいスピードで車で戻ってきて、急ブレーキをかけ、

「Let me see!let me see! (見せて見せてどうなってんのよッ!)」

と叫びながら飛び出してきて、惨状を見るなり、あらん限りの責め言葉で父をなじり、

「この落とし前はアンタがつけるのよっっっっ!わかってるわね!」

と叫んだ。





あんだけ怒れたら気持ちがいいだろうなァー




私は感心してしまい、観客席でそれを眺めている。


もしこれが私と、私の夫だったら・・・・・

大変なことになったー、とは思うが、うっかり水浸しにしてしまった夫はじゅうぶん反省しているはずだし、

それを思うと責め立てることなどできない。

でも、

あんなふうにしてみたいとは思わないが、

あんなふうにできる人は羨ましいと、どこかで思ってもいる。



映画の中で、怒って家の中をめちゃくちゃにする人を見ると、

あとで片付けなきゃならないのに、なんでそんなことするかなあと思うけれど、

そうやって怒りを出してしまうことが、本当は大事なのかもしれない、とも思う。




私はずいぶん怒れるようになったとはいえ、

約束を破って平気でいるMに対して、怒ってもいい承認を何度も自分に確かめてみるようでは、

まだまだまだまだ怒り足りないのではないかと、中国人やシュートメを見て思うのである。












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怒りどころ

2016-11-14 19:04:20 | 日記
3ヶ月近く前になるが、職場にベンダーとして出入りしているMから、イヤリングを買った。

Mは手作りのアクセサリーを作るアーティストで、日曜日に職場に来て店を出している。

私は日曜は休みだが、Mが誰かのピンチヒッターで平日に来たりして、たまに会うことがある。


ハワイでは滅多にイヤリングは売っていない。

Mもピアスしか売っていないのだけれど、ピアスをイヤリングに作り変えてくれるという。

私は、日本に行く時に姉妹にプレゼントしようと思い、二つ買って、代金を払った。

イヤリングのパーツをネットで注文して、それが来てから付け替えるというので、それをMに預けた。

日本人のお客が多くて、中にはピアスの穴がない人もいるので、いずれイヤリングのパーツは買おうと思っていたから

パーツの代金はいらないと言う。

2週間ぐらいでできると思う、とMは言った。






待つこと2ヶ月半。






他のベンダーのピンチヒッターで平日に来たMが、私のところにやってきた。

「持ってこようと思っていて、いつも忘れてしまって・・・・ほら、別にしてあるから、つい忘れちゃうのよ」



その次の日曜日、私は珍しく日曜に仕事をした。

今日こそ受け取れると思ったのに、

「今日も忘れちゃった」

「再来週の火曜日に日本に行くことになってるから、それに間に合わせたいんだよね」

「じゃあ、来週の水曜か木曜にここに寄るようにするわ」



しかしその、水曜も木曜も、Mは来なかった。

マネージャーの一人に訳を話すと、マネージャーが私の代わりにMに電話をかけてくれた。

電話には出ず、メッセージを残してくれたのだが、電話はかかってこない。

その翌日、マネージャーが再び電話をかけたが、やはり応答はなし。



そんなこんなで、結局日本行きには間に合わなかった。

姉妹には代わりのプレゼントを買った。





腹の底のほうで、沸々と泡立っていた怒りが、地獄の釜のようにぐらぐらと煮え立った。

イヤリングを日本に持っていけなかったことは、いい。

そんなことを怒っているのではない。




忘れるのは仕方がない。

私だって忘れる。

来るつもりの水曜か木曜に急用ができて、来れなくなったのなら、それも仕方がない。

だけど、それならそれで


なんで電話の1本よこせないかね?


職場の着信履歴があって、メッセージも残っていて、なんで電話をかけてこない?



私はそういう人が、不思議でならない。




今度の日曜日に、私は職場に寄って、Mに言おうと思う。

「もうあのイヤリングはいらなくなったから、お金を返して欲しい」

イヤリングは私が使ってもいいのだけれど、Mが作ったものならつけたくない。




久々に、怒った。









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