太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

お気に入りBOX

2018-07-24 07:36:58 | 日記
猫はとにかく箱が好きだ。

新しい箱があると、必ずそこに入る。

それが自分よりも小さくても、むりくり入ろうとする。

だいたい箱ブームは短期間で去って、そのうち見向きもしなくなるのだが

チーズケーキ・ボーイのほうに長く愛されている箱がある。



テーブルの上に置いた空き箱に、たぶん昼間のほとんどはおさまっているのだと思われる。



俯瞰図。

ゴムマリみたい。古代の貝みたいでもある。

すでに箱が変形していて、窮屈じゃないのかと思うのだが、

このタイトさがいいのだろう。

あとは程よい深さ。

ときどき目が覚めて、箱のヘリに顎を乗せてぼんやりするのにちょうどいい。

こんな寝顔を見たら、飽きるまで放っておこうと思う。








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日米駄菓子

2018-07-23 08:57:56 | 食べ物とか
同僚が、「はい、これ」と言って、なにやら細い紙がぐるぐる巻きになったものをくれた。

「なにこれ?」

「キャンディ」

「どこがキャンディ?」

「えーーー!まさかこれを見たことがないとか言うんじゃないでしょね?」

そのまさかだ。






fruit by the foot

こんな袋に一巻きが入ってて、



柔らかい飴を、紙からはがしながら食べる。

この飴を人差し指に何周も巻き付けて、それを舐めるのも定番らしい。

いい大人が、しかも仕事中にそんなことはできないけど。



アメリカの子供はみーんな知ってるお菓子だというのだが、変わったお菓子もあるもんだ。

甘酸っぱいフルーツ味で、食べてみると美味しくて後を引く。



家に持って帰って夫に聞いてみたら、夫はこの商品は知らなかった。

夫が子供の頃は紙が丸くて、そこに塗りつけた飴を指ではがしながら食べたらしい。

私にとって日本の駄菓子といったら、色とりどりの三角帽子の中に砂糖がつまったのや、

チューブ入りのチョコレートや(ニャロメの絵だった)、クッピーラムネ、麩菓子、

棚の上で夏一杯おいてあっても腐らないイカの燻製、クジ付きの飴、オレンジジュースの粉末(そのまま舐める)

小袋に入った、インスタントラーメンの乾麺にしょうゆ味をつけたようなスナック、

お子様ラーメンと私達は呼んでいたが、正式名称はなんだったろう。

そのまま食べたり、おわんに入れてお湯を注いでラーメン風にしたりもした。

アポロチョコやベビーチョコ、オマケつきガムや、コーヒービート、

ガムにキャラクターや車が型押しされていて、それを指で抜きながら食べるガムなども懐かしいが

それらは腐らないイカ燻製などに比べたら、ずいぶん洗練されていた。




「他に懐かしい駄菓子って、なんかないの?」

夫に聞くと、夫はしばらく考えていて

「車で売りにきてたお菓子かなあ。音楽を鳴らしながら車が来るんだよ」

「日本ぽいね、何を売ってたのさ」

「ちっさい肉まんみたいのとか、すかすかした平べったいクッキーに飴を塗ったようなのとか・・」

「そのクッキーって甘くもなんともないやつじゃない?」

「うん、すかすかしてんの。あとは黄色い透明な飴」

ああ、それはきっと、紙芝居やのおじさんがくれた、あのすかすかせんべいに違いない。

黄色い透明な飴は、べっこう飴だ。



「テレビでキカイダーが始まる頃に、その車が来るんだよねー」




40年前のアメリカで、そんな日本ぽいものがあったんだ。

やっぱりハワイはアメリカであって、他のアメリカの州とは全然違うのだ。











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夏は虫の季節といっても

2018-07-19 07:36:23 | 日記
また、せせらぎの話で失礼。



寝入りばなに、猫が網戸に体当たりする音で目が覚めた。

部屋の中が明るいと、その灯りにつられて来る虫や、

その虫目当てのゲッコー(やもり)を猫がつかまえようとすることはあるが

部屋の中はまっくら、月のあかりがほのかに部屋に入ってくるだけ。

以前、虫を取ろうとして1階の網戸に猫が体当たりして、網戸がはずれ、網戸ごと庭に着地したことがあった。

しかしいくら猫でも2階から落ちたら怪我をするかもしれない。

見にいくと、猫は窓枠に陣取って網戸を睨んでいる。

「ちょっと、何がいるのー?だめだよ、落ちたらあぶな・・・ ひっ !!」

暗闇に目を凝らしてみた私は、言葉を失った。

網戸の外側を歩き回っていたのは、巨大な、それはそれはまるまると肥えた



せせらぎ



だった。

注)せせらぎとは、伊坂幸太郎氏の小説から引用した、ゴのつく虫の別名である。書くのも嫌な為。

別の窓に走ると、まさかの、そこにもせせらぎがいた。

他の窓を見ると、なぜかそこにもいるではないか。

私はガーガー寝ている夫を起こして、この惨状を伝えた。

すると夫は、さもなんでもないことのように言った。


「そりゃ夏だからさ、虫は出てくるよ」


そしてすぐに寝てしまった。


夏だからって、それが答えになっているか?

ハワイなんて年中夏みたいなもんじゃないか。

それに普通の虫じゃない、せせらぎだ。

カブトムシやクワガタと同じにしないでもらいたい。

庭の、アガパンサスの花の下に、せせらぎの棲家があるのは知っている。

(夫が花を植え替えた時に見つけて、そのまま土をかけておいたという・・・信じられない)

冬よりは暖かくなって、そこから出てきたやつらが、家の外壁を這いまわっているというのか。

私は網戸と窓枠の間に隙間がないかどうかを確かめ、

暑いけれど、猫が網戸ごと落ちないように窓を3センチぐらい残して閉めた。

猫が網戸を押して網が緩み、その隙間からせせらぎが家の中に入ってきたら、と思うと眠れやしない。



そして今朝のことだ。

夫が、1階のクロゼットから猫のドライフードを出してきた。

密閉容器に入れてあるドライフードが残り少なくなってきたので、継ぎ足すのである。

いつのまにかクロゼットに忍び込んだ猫が、ドライフードの袋を食い破ってしまったために

袋ごとゴミ袋にすっぽりと入れて口を閉めてある。

夫がゴミ袋ごとのドライフードをテーブルの上に置いた時、私は背中を向けてキッチンに立っていたのだが

独特の勘としかいいようのない何かを感じて振り向くと、

せせらぎが袋の外を伝って、今まさにテーブルを這っていた。


「そこッ!!!」


思わず日本語で叫ぶと、「I know」と、憎憎しいほど平然としている夫。

私は素早くペーパータオルをひきちぎって夫に渡し、テーブルの裏側に逃げ込もうとするせせらぎを追った。

逃してなるものかと、手近にあった布巾をひったくり、テーブルの裏を叩いて歩き、

床に落ちたところを、思い切りスナップをきかせて布巾でひっぱたいた。

せせらぎは一瞬脳震盪を起こして動きが止まり、再びゆるゆると動こうとするのを夫がしとめた。



この、脳震盪作戦はちょっと前に偶然に開発したもので、意外といける。

つぶれるのは見るのも処理も耐えられない。

姉が、最近日本には、噴霧すると瞬間に凍ってしまうスプレーがあるのだといった。

「凍ったところを、そうっと何かでつまむわけよ。感触が伝わってこないように」

姉も妹も、私に負けずとも劣らぬ、せせらぎ嫌いなのだ。

瞬間に凍るスプレーはないので、脳震盪作戦でいくしかないが、

ただ、気絶したところを捕獲する相手がいないとどうにもならぬのが難点である。











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スワップ・ミート

2018-07-17 19:33:31 | 日記
アロハスタジアムの駐車場で、毎週水曜・土曜・日曜にスワップミートがある。

でかいクラフトショーのようなもの。

ハンドメイドのものを売る人、ファーマーズマーケットのように野菜や果物を売る人

ハワイ柄のTシャツやドレス、木彫りの小物、ありとあらゆる店が延々と続く。







中には、使い古した工具やかたっぽだけの靴とか、どう見ても不用品を並べたようなのもあって

眺めて歩くのもなかなか楽しい。



そのスワップミートに、初めて行った。

スワップミートはおもしろい、という話は聞いていた。

意外と地元の人達でもリピートして行くようで、いつか行こうと思っていたのだった。

フリーウェイがあるので、我が家からは車で25分もかからない。

駐車場に入るとき、一人1ドルを払う。4人乗っていたら4ドルね。

日陰はないので、日傘や帽子は必須、薄手の長袖のシャツがあると便利。

暑いだけで湿気はないので、汗だくにはならない。

朝8時頃に行ったのだけれど、すでにたくさんの人がいた。

Tシャツが7枚で20ドルだったり、かわいい雑貨もお手ごろ価格で、おみやげを買うのにいい。

私はそこで、頭に飾る花いくつかと、Aラインのサンドレス(2000円ぐらい)、

巻きスカートにもなればワンピースにもなるというインドチックな柄のスカート(2600円ぐらい)を買った。

日陰でパイナップルとココナッツを二人でつついて朝ごはん。

また行きたいか?

そうだなあ。

1年後ぐらいにまた来てもいいかも。











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記憶力の問題

2018-07-17 08:35:49 | 日記
最近気づいたのだが、私は本を買う時、ページの多さで選んでいることがある。

薄い本は、すぐに読み終えてしまう。

厚い上下なら読みでがあるし、上中下ならなおよし。

おもしろそうでも、あんまり薄いとやめてしまう。


職場の休み時間と、寝る前に読むのと2冊の本を平行して読む。

1ヶ月にどのぐらい読むのか数えたことはないが、未読の本の山が低くなっていくと心細くなる。

ホノルルのブックオフには、だいたい似たような本ばかりで、食指が動く本に出会うのが難しい。

だから日本に行った時に、なるべくたくさん本を買うのだけれど、

スーツケースの重量制限もあり、何十冊もは無理だ。

で、なるべく厚い本を、なるべくゆっくり読むようにしたり努力している。



先日、日本から買ってきた本を読んでいて、中盤を過ぎてしばらくしてから

「これ、前に読んだワ」

と気づいた。

さらには、友人と本の話をしていて、確かに読んだはずの本のストーリーがまったく出てこないことがある。

おもしろかった、という記憶だけがあって、どんな話かは覚えていない。

苦労して手に入れたのに、こんなもったいない話があるだろうか。

自分の記憶力のいい加減さにあきれるばかり。


しかし私はハタと気づいた。


同じ本を何度も読めばいいんじゃない?


私は読んだ本を手元に置いておかないタチで、人にあげるか売るかするのだけれど、

どうせ中身は忘れているんだし、これからは繰り返し読めば、ずいぶん長持ちするんじゃないか。

ああ、それがいい、それがいい、そうしよう。

忘れっぽくてよかった。

これで心おきなくバンバン本が読めるというものである。
















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