太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

黒指さん、鉢植えの花を買う

2021-10-18 14:29:16 | 日記
今日はなんの予定もない、まるまるフリーの一人の休日。
いつもと同じ4時半に起床し、猫たちにゴハンをあげ、朝食を用意して食べ、夫を送り出す。
まだ7時前。
今日、決めてあることはドラッグストアに行くのと、レモンを買うことだけ。
どちらの店も24時間あいているけど、今日のうちに済ませておきたい調理関係を先にやってしまうことにする。
レンコンの半分をレンコンサラダに、残りはきんぴらに。
夫のランチの玉ねぎとセロリ入りのツナサラダをまとめて作ってコンテナに。
同じく夫のランチ用の昆布も煮ておく。

熱いコーヒーを淹れて一息つき、8時にドラッグストアに行く。
同じ敷地にあるスーパーでレモンを買い、ターゲットに行こうと思い立つ。
我が家には時計がないので、ずっと時計を探しているのだが、これといったものに出会えない。
時計といえば電子レンジの表示のみで、カウチからその数字が読みにくくなってきた。
シンプルで、大きすぎず小さからず、針のある文字盤。
できれば寝室にも時計が欲しいのだけど、こちらはもっと条件が多くて、
秒針の音がしないもの、変な色で光らないもの、それでいて暗くても見えるもの。
あるんだろうか、そんな時計。

ターゲットに行く途中で、園芸店に立ち寄った。
ドラッグストアで、鉢植えにあげる液体肥料を買うのを忘れたのだ。
母が亡くなったとき、同僚がカランコエとミニバラの鉢植えの花をくれた。
ミニバラはしばらく元気に咲いていたが、上の方から茶色く枯れてきて、思い切って半分ぐらいに刈り込んだ。
もうだめかと思っていたら、今朝、新しい葉が出てきたのを発見。
カランコエも、花は半分ぐらいに減ったけど、枯れたところを根気よく切っていたら、新しく花がついてきた。

サボテンも枯らす、ブラックサム(花木を枯らす人を黒い親指という)とは私のことよ。

過去、どれだけ草花を葬ってきたか。
だから花たちが元気でいるのは奇跡で、液体肥料でもやってみるかと思ったのだ。
園芸店の外に、色とりどりの花が並んでいて目を奪われる。
調子に乗って、気になったひとつを手に取り、肥料とともに買う。
「この花の名前は何?」
店員さんが教えてくれたが、店を出るときには既に記憶から消えた。
人の名前も花の名前も、てんで覚えられない。(なら、聞くな)

「これは日光を好むから、1日に6時間ぐらい日に当てるといいよ」
「6時間かあ、私、〇〇に住んでるんですよね」
「ああ、〇〇・・・あそこは雨が多いからねえ。なるべく雨がかからないようにしたほうがいいと思うよ」
「雨がかからなくて、6時間日当たりがあるところ」
「〇〇で、それはチャレンジだけど、グッドラック!」
お兄さんは親指を立てて笑った。
お兄さんの親指は緑色なんだろなぁ。



家に戻り、庭仕事をしていたシュートメに土を分けてもらってポットに移す。
マリーゴールドにも似てるけど、ピンクと黄色の花の色は元気が出る。
せめて家にいる間だけでもと、日向を探して鉢を移動させている。

ターゲットで、時計は買えず。
黒指さんの鉢植えは、今後どうなってゆくのか。







ハワイのお葬式

2021-10-17 13:13:07 | 日記
同僚が、すい臓がんで亡くなった。
私と同期で、年齢も同じ。
昨年6月の、1回目の職場再開のときには元気に来ていたのだけど、8月に病気がわかった。
今年の春ごろに電話で話をして、それが最後になった。
敬虔なクリスチャンの彼女は、いつも笑顔で、穏やかで包容力があり、フラが上手で、とても良い声で歌を歌う。
どうしてあんなに良い人を、神は早くに連れていっちゃうのか。

葬儀の日は、職場はお昼でclose。
いったん家に戻り、着替えてお墓に向かった。



私たちは葬儀のあとの、Burial(埋葬)に参加した。
200人近い人達が集まっていた。
彼女は9人きょうだいの8番目で、親戚の数が半端ない。
芝生の広場に見えるココは実はお墓で、たくさんの石碑が地面に埋め込まれている。
人のお墓を踏みつけていいのか・・・・?



彼女の棺を囲んで、家族があいさつをする。
ウクレレの演奏で、彼女が好きだったハワイアンの歌を歌う。
彼女の写真が100枚以上もコラージュにされて飾られている。
お弁当や冷たい水が、欲しい人に配られている。
私たちはお金を出し合って大きな花を用意したので、個人でお金を持ってはいかなかったけれど、
お金を持っていった人には、お金と引き換えに、彼女の名前が入ったハンドスプレーのきれいなボトルが配られた。
中身は、彼女が好きなブレンドの香り。

1時間ほど炎天下に立っていると、じりじりと暑い。
同僚がUV効果のあるパラソルを持っていたので、入らせてもらった。
最後に棺の上にお花を供えたとき、この中に彼女がいるんだなと思ったら泣けてきて困った。



服装はすごくカジュアル。
私は黒いワンピースがあったので着ていったけど、黒じゃなくても良い。
赤でも青でも、アクセサリーじゃらじゃらでも、タンクトップでも。
初めてハワイのお葬式に行くにあたり、同僚にどんなふうか聞いたとき、

「ここはね、なんでもいいの。遺族は、ただ人がたくさん来てくれたら、それが1番嬉しいことなんだよね。悲しみを表す服装とかマナーなんか、どうだっていいんだよ」

なんともハワイらしいじゃないか。
日本だと喪服や、それに合わせたバッグも靴も買わねばならないし、
父の葬儀のときには、真珠のネックレスやイヤリングをハワイに忘れてきてしまい、母のを借りた。
夫も黒いスーツを新調した。
そのとき夫が白いネクタイを買おうとしたので、「それじゃ結婚式だよ」とあわてて訂正。
お金は不祝儀袋に入れるなど、いろんな決まりごとがある。
文化なのだから、それはそれでいいのだけれど、あまりの違いに驚いてしまう。


アメリカはまだまだ土葬が多い。
ハワイは日本人も多いせいか、火葬も珍しくはない。
土葬はお金がかかるのだと、同僚の一人が教えてくれた。
いや、彼らは日本人が、お寺にどのぐらいお金を使うのかを知らないのだ。
戒名しかり、法事しかり。
「アフターライフの名前を買うって?なんで?」
「死んでから50年もセレモニーをやるの?いったい誰が?」
日本のお寺事情を話すと、そんな質問が矢継ぎ早に出てくる。
そうだよなあ。
外国人は戒名がなくたって成仏できるし、私みたいに子供がいない人は、死後50年も誰が供養するんだって話。
けれど私の父のように、それを信じている人には、それが必要なのだ。
生前、三日にあげず祖父母の墓参りをしていた父は、その中の人となった今、
魂は自由だけれど、やはり私たちに墓参りをしてほしいと思っているはず。


私も夫も、お墓はいらない。
海に灰をまいてくれたら、それでいい。
気になるのは、義両親のこと。
元気なうちに、お墓をどうしたいのか聞いておかねばらないが、
話題が話題なだけに、さすがの息子も聞きづらく、困っている。







ハンドサニタイザー

2021-10-14 08:05:05 | 日記
昨今、どこに行ってもハンドサニタイザーがある。
店にも、銀行にも、それぞれのカバンにも、車にもだ。
私も、お金をさわる仕事だし、レジスターの横に常備している。
あれって、みんなどう思ってる?
私はどうも信用ができない。
確かに除菌してくれるのだろうが、塗っただけだときれいになった気がしない。
せっけんと水でジャーっと洗う、あるいは湿ったペーパータオルで拭うほうがすっきりする。
気分の問題なのだろうけど。

コロナのせいで、おおざっぱおおらかな私ですら、そんなことを思うようになってしまった。

S子はどうしているのやら。

S子は、父の会社で働いていたときのお局だ。
けして悪い人ではないのだが、気分屋で潔癖症で、とにかく一緒に仕事をするのが疲れる人だった。
床に落ちているゴミを拾うのに、ティッシュを3回ほど出す。
昨日帰った時と少し違う場所に自分のお湯呑があった、と言って鍋で煮沸する。
始業ギリギリに来るので、お茶を入れて机に置いておくと、それを流しに捨ててから自分でいれ直す。
干した布巾の下を誰かが通ったといって、これも鍋で煮沸。
朝、職場に入ってきた顔でその日の機嫌がわかり、「今日は曇り」とか「晴れ」とか隠れて言い合っていたものだ。
誰もが腫れものを触るように彼女に接していた。

あのS子が、この時期をどうやり過ごしているのだろう。
全然会いたくないけど、興味がある。




おばばのショートパンツ

2021-10-13 08:34:12 | 日記
職場を訪れる、70はゆうに超えたおばば達が、太ももを惜しげもなく出してショートパンツを召している。
ミニスカートのおばばだって、いる。
夫の叔母たちも、ミニスカートははかないが、ショートパンツは平気だ。


日本を離れていると鈍ってくる感覚のひとつに、「相応」がある。
年齢相応、季節相応、性別相応、アメリカという国が、そういうことから自由なのか、
その中でもハワイはさらに自由なのか、まったくもって楽である。
その点、日本は「相応でない」ことについて非常に気にするし、
また、他人の「相応でない」ことについても厳しい。


いつか記事にもしたけれど、何年か前の10月に日本に行ったら夏日で、とても長袖など着ていられない。
それなのに道行く人たちは、ちゃんとした秋服を着ている。
私は暑いのでタンクトップで歩いていたら、視線が痛い。とうとう、すれ違いざまに若い女の人から
「さむそっ!!!」
と言われてしまった。
隣にいた半そでTシャツの夫は、ガイジンなので良しとしたのだろう。
頭に来たので夫に言いつけると、
「あつそ!って言えばよかったのに」
と言われ、引き返して腕をつかまえて言いたくて地団太を踏んだ。


人と違うことを、どうして見逃せないのだろう。
私だって日本にいたときには当然のようにそうしていたのだけど。
40歳を過ぎて、若くもなし年寄りでもなし、いったい何を着ればいいのかわからなくなったのを覚えている。



日本人で、70代で太もも丸出しにして出かける人は、まず、いないんじゃなかろうか。
40過ぎたら膝を出せない、ビキニなんか着れない、なんて真剣に言う人たちがいるのだ。
腹肉に半分隠れてしまうビキニでも、タルタルの脚を出していても、
暑いのにダウンを着ていても(いるのだ、そういう人たちが)、裸足で歩いていても、
誰もジロジロ見ないし、すれ違いざまに何か言われることもない。
この自由さに慣れると、日本に行くのが怖くなる。










秋のサイン

2021-10-12 07:32:01 | 日記
今朝も、どんより曇り空。
夜はしっかりと雨が降り、庭の芝生も樹々も空気もしっとりと水気を含んでいる。
この前、青空を求めてマジックアイランドで夫とピクニックランチをしたとき、
家から割箸を持って行った。
何かをテイクアウトしたときに付いてきた割箸で、全体が紙の袋に収まったもの。
食べる段になって、割箸の入った袋を開けたら、緑の箸が出てきた。
箸が青かびに浸食されていたのだ。
もう一つを開けてみても、同じ。
キッチンの、スプーン類と一緒に浅い引き出しに入れておいたものだ。
夫の車のグラブコンパートメントに常備してある樹脂製のフォークがあったので事なきを得た。


昨日は半年ぶりぐらいに浴槽にお湯をため、ティトリーオイルを垂らして半身浴。


週間天気予報は、曇りマークの連続。
そしてうちの村とマノアだけに雨が降る。
夏が終わり、雨期に入りつつあるのだなあ。