( 法隆寺 奥から五重塔 金堂 聖霊院 食堂など。 全て国宝です。)
法隆寺は飛鳥時代(600年代)の世界最古の木造建築で 日本で最初の世界遺産として
広く知られています。今回ピースポートで知り合ったAさんに再会し 法隆寺を一緒に
見学しました。飛鳥時代といえば聖徳太子がすぐ浮かんできますが 仏教を日本に広める
ため 607年にこの法隆寺(斑鳩寺とも)と薬師如来を 造られたと伝えられています。
奈良駅近くにある東大寺大仏殿や興福寺に較べ 落ち着いた佇まいのある法隆寺で 偶然
ボランティアガイドの方に出会って 約二時間丁寧に境内を案内頂けたことも今回強い印象を
得られた要因だと感謝しています。法隆寺の玄関にあたる南大門から入り 先ず案内されたのが
西円堂という小高い丘に建つ建物。ここから五重塔を見下ろすと塔の傾斜の違いがよく分かる
などと プロならでは・・という法隆寺の景色の見方を教えて頂きました。
『柿くえば 鐘が鳴るなり 法隆寺 』 正岡子規の有名な句の鐘とはこれ・・なども教えて
貰いました。偶々側を通られたお坊さんが この法隆寺の管長さんだと言われ ガイドさんが
いなければ 分からなかった・・と思ったりもしました。檜皮葺の珍しい屋根や五重塔の構造
などの説明を受け やはり『 先達(せんだつ)はあらまほしきものなり 』 と思ったもの
でした。
大宝蔵院という宝物庫には有名な『 玉虫厨子 』 や 八頭身の百済観音などを見ることが
出来ます。昼食をとった後 もう一度入場して百済観音を再度見ました。それほどこの像は
飛鳥時代でも珍しい興味のわく姿です。捨身飼虎図(しゃしんしこず)の絵のある玉虫厨子は
玉虫の羽根で造った工芸品で国宝です。百済観音も国宝ですが 法隆寺には多くの国宝があります。
興福寺の宝物館にも多くの国宝がありましたが やはり奈良も古都として素晴らしいところです。
最後に聖徳太子を偲んで建てられた夢殿を見て 去りがたい思いで法隆寺を後にしました・・。
後ろ姿の 管長さん・・らしい・・。
珍しい 檜皮葺(ひわだぶき)の屋根。 漢字のように ヒノキの皮を使っている。
いつも感心する五重塔。600年代のもの。高さ32m 日本最古のもの。
五重塔の構造を丁寧に説明してくれる ボランティアガイドさん。
残り少ないさくらをいれて 絵になる風景です。
有名な法隆寺の回廊。これも国宝です。
多分 れんじまど とよぶのだと思いますが 一枚板で出来ています。
一本、一本の柱にも味わいがある。
柱にからむように 龍の彫り物。
柿食えば・・の鐘 と紹介がありました。
境内の西にある 西円堂。
これは鐘楼 これも国宝。
残り少ない 枝垂れ桜
八重桜。
大きな夕陽が沈んでいく・・。