南極がこわれる(ポプラ社)は日本とオーストラリアの大学で生物学を専攻したあと、さらにオーストラリアの大学院で研究生活を続けた経歴を持つ、藤原幸一さんの写真と文章で構成されています。
真っ白な氷原と青い空、圧縮されて青みを帯びた氷の上で、ただあるがままに生きるペンギンの群れ。
こんなスタートの本はページをめくり始めるとすぐ、昔のままではない、南極の姿を見せてくれます。
氷河が融けた地表を緑におおう、コケや地衣類、氷河が裂けたところから滝のように流れ出る水、永久凍土が溶けてもろくなった大地などです。
さらには雪の下に埋もれているはずだったゴミの山、山、山。
本の後半ではそのゴミとペンギンが同じフレームに入ってきます。
プラスチックの輪がくちばしにはまってしまったペンギンや、ワイヤーで真っ白なお腹を真っ赤な血で染めたペンギンがいるのです。
地球温暖化で生態系が変化、本来はいないはずの鳥たちの飛来で、病死するペンギンも発生しているとか。
救われるのは、少しずつ過去のゴミの撤去作業が始まっていることです。
国境のない南極を地球人の協力で、本来の姿が戻せたら、環境危機時計の進行を少しは止めることができるかもしれません。
真っ白な氷原と青い空、圧縮されて青みを帯びた氷の上で、ただあるがままに生きるペンギンの群れ。
こんなスタートの本はページをめくり始めるとすぐ、昔のままではない、南極の姿を見せてくれます。
氷河が融けた地表を緑におおう、コケや地衣類、氷河が裂けたところから滝のように流れ出る水、永久凍土が溶けてもろくなった大地などです。
さらには雪の下に埋もれているはずだったゴミの山、山、山。
本の後半ではそのゴミとペンギンが同じフレームに入ってきます。
プラスチックの輪がくちばしにはまってしまったペンギンや、ワイヤーで真っ白なお腹を真っ赤な血で染めたペンギンがいるのです。
地球温暖化で生態系が変化、本来はいないはずの鳥たちの飛来で、病死するペンギンも発生しているとか。
救われるのは、少しずつ過去のゴミの撤去作業が始まっていることです。
国境のない南極を地球人の協力で、本来の姿が戻せたら、環境危機時計の進行を少しは止めることができるかもしれません。