先日読んだ高木仁三郎さんの『原発事故はなぜくりかえすのか』は2000年に初版が出た本ですが、この広瀬さんの本は今年の5月が第1刷で、東電福島第1原発事故発生後の出版です。
広瀬さんが反原発活動をしている方だとは知っていましたが、著書を読むのは初めてです。
福島の原発事故を始めから順を追って、学習した思いでいます。
電力の重要さは分っています。でも、それを原子力に頼るのが一番の方法なのでしょうか。
おりしも、この8月15日、有人潜水調査船「しんかい6000」が撮影した、震源域の海底の写真が公開されました。
この亀裂がこれから、日本列島沿いに南下するんじゃないかとどうしても考えてしまいます。
災害列島に建つ原発は危険すぎます。
広島や長崎の原爆のこと、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故のことを、他のどの国よりも知っている人が多いはずなのに、反原発あるいは逆に原発推進の声を大きくあげることはせず、なんとなく成り行きにまかせてしまうのは日本人の国民性なのでしょうか。
黙ってたら、時の権力者の意のままに事が進められてしまいますよね。
私は原発事故で何も持たずに避難するような立場にはなりたくないし、多少不便でも安全な暮らしがしたいです。
安全でクリーンな発電方法に徐々に移行してほしいと、祈る気持ちでいます。